見出し画像

全くライフスタイルが異なる人びとを2グループ集めて統計にかけるテクニック

下記の引用はそれには当たらないかもしれないけれど、やっぱりSES(Social Economical Status)で分けて考えることは重要だし、その分析をしたのだったらそのことに言及せずに報道するのはだめだと思う。

高学歴層はだいたいお金持ちで、高負荷な労働もしていないし、ヴィーガンでも他の健康行動でもいろいろやれているだろう一方で、低学歴層はだいたい貧困で高負荷な労働を長時間していてヴィーガン含む様々な健康行動について、知識もなければ実行可能性もないという状況だろう(統計的に)。

この2グループをまぜこぜにして統計をかければ、ヴィーガン群は記憶力がよいという結果は当然出る。だからといってヴィーガンが記憶力をアップさせると結論していいんだろうか。

本当にそういう効果があるのであれば、ヴィーガン食をしていなかった人びとがヴィーガン食を始めて記憶力に改善がみられたかどうか(パネル分析)をしなければならないし、プロの統計屋なら誰だってその必要性はわかっているわけだから、その分析を公表していないということは、たぶんいい結果は出なかったのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?