第12回「raf WORLD」

艦これのイベント海域を久々に友軍到着前に甲でクリアした。
とは言っても、ここ最近の大規模イベント海域でもなく、ギミックが果てしなくめんどくさい訳でもなく、ボスまでに過剰な運ゲーを要求されるマップ構築がないと言うかなり面白いレベルバランスで作られていたからこそ出来たことだと思う。
攻略の要所は専門の攻略サイトやwikiなどに色々と装備や編成などまとまっているので、そういうのを求める人はこんなネットの片田舎には求めないだろうから、書くつもりも無い。
ただ、一つだけ言えるのはE-3では第二艦隊に龍鳳改二を投入すると気持ちがいいので投入するといいよ、くらいの話だ。

なんとなく長年プレイしていて、イベント海域はこういった中規模イベントこそ艦これの一つの醍醐味だと思う。
今回のイベント海域で大量に投入された戦力は、最近大分ご無沙汰だった潜水艦や潜水艦を運用するための潜水母艦だろう。
加えて、装備が4スロット搭載可能な軽巡洋艦だ。一方で、重巡洋艦や戦艦、正規空母はそこまで数を要求されなかったのは珍しい。
いわゆるサブ艦を使う人であっても、最終海域までに軽巡は海外艦まで要求されたのではないだろうか。イタリア軽巡を筆頭にホノルルやシェフィールドを積極的に運用する必要にまで迫られたと思う。
単純に強力な艦を集中的に育成するのではなく、幅広く色んな艦艇を運用して攻略せよ、と言うメッセージがあるようにも感じられた。

お金がないなら記事を書こう。そう思った

うん、またずいぶんと時間が開いてしまったが、艦これをやってたりしていそがしかったんだ。ウマ娘もマイルチャンミでプラチナを取るのに必死だったんだ。どっちのゲームでも大坪由佳さんのキャラに助けられてると言う事実だけはここで伝えておきたい。マイルの時はとりあえずタイキシャトルを使っておけ

で、今回のゲームだが……サン電子(サンソフト)の開発したファミコン用アクションゲームだ。おそらく名前も聞いたことがない人が多いだろう。知る人ぞ知る名作、と言うやつだ。ちなみに、国外では「Jouney to Silius」と言うタイトルで販売されていたらしい。

もともとは映画「ターミネーター」のゲーム化企画として開発がスタートし、ライセンスの取得までこぎつけたのだが、映画本編のストーリーとまるきり内容が違うじゃないか、とライセンスが取り消し……しかし開発は半ばまで進んでいたのでキャラクターや設定を変更して開発を再開したと言う、なかなかな経緯を持っている。80~90年代のゲーム開発あるあるなのかもしれない。実際、敵キャラなどにターミネーター本編に登場するキャラに似た物が存在するのもその名残だろう。

本作を知る人の第一声はまずこれだろう。
音楽がいい
実際、バツグンに音が良い。本当にファミコンソフトなのか疑うほどに良く出来ている。特に重低音が非情に耳に気持ちがいいのだ。
ファミコンソフトで音楽がいい、と言えばコナミ矩形波倶楽部に代表される、拡張音源などを活用した物がほとんどだろうが、本作においてはそうした拡張音源の使用が一切行われていない。
内蔵音源だけで重厚なサウンドを展開している。使われているのはDPCMと呼ばれるサンプリング音源だけだ。驚異でしかない。
当時のサンソフトのゲームはどれも音楽が良いと言う評価を受けているが、その中でもおそらく群を抜いている。

アクションゲームとシューティングゲームの音楽、と言えばやはりオープニングとステージ1に集約されると言えるだろう。
本作「raf WORLD」もその例に漏れず、やはりオープニングとステージ1の楽曲がバカほどカッコいい。ステージ3や4なんかもなかなかに硬派で好きなのだが、やはりそれでもステージ1は飛び抜けている。
そして、これもやはりお約束と言うべきか、ラストステージがステージ1と同じ楽曲である、と言うことも演出してくれる。最高

お前、ゲームの話で毎度音楽の話から入る芸風だよな

ゲームの面白さって、多分人それぞれだと思う。
SLGの細々とした戦略性だったりとか、アクションゲームやSTGのシビアな操作とか、FPSやTPSの対戦の読み合いや腕前、RPGの戦闘バランスだとか……やらない人、興味がない人、嫌いな人には分からない部分はあるだろう。
なので、そこを非難するとか、そういう話はしないし、しても仕方がない。

ただ、音楽に限っては、ほぼゲームをしない人も含めた全ての人にとって「良い」「悪い」とか「好き」「嫌い」って言う部分がハッキリと分かる。
特に今回はファミコンのソフトになる。実際にプレイしたことがある人は少ないだろうし、そもそもこのソフトの名前すら知らない人もいるだろう。

だからと言って、ゲームの中身を書かない訳では無い。
と言うより……ボクはプレイしたことがあるからこそ語りたいのだ。
このBGMにも負けないくらいに骨太なアクションゲームを。

この時代のアクションゲームにはよくあることなのだが、基本は典型的な覚えゲーだ。敵の出現位置、配置、ステージ構成を把握し、適切なタイミングで処理していく、と言う形式だ。
ゲーム全体のグラフィックもファミコンソフトとしては絶頂期にあたるため非情に美麗かつ滑らかに動く。
そして、全般的に敵の配置はちゃんといやらしく硬い。トラップや敵の攻撃方法などもステージ進行にしたがって意地悪に配置されている。
だが、冷静に対処すればちゃんと攻略出来るようにかなり丁寧に設計されているのがプレイして改めて実感出来る……大変堅実かつ誠実なゲーム性だと個人的には思う。
だが、これはファミコンソフトである。おそらく2020年代の人たちが触れば間違いなく、難しく感じる難易度だ。これが「骨太なアクション」とボクが評した理由だ。まぁ、そう構えずとも大丈夫です。コンボイの謎ほどの理不尽はない

飛び抜けてこのゲームはファミコンで好きだった、とは言わない。
だが、ずっと……本当に長い間。このゲームのBGMは頭の中に流れていた。初めて触った小学生のあの頃から、30過ぎたおじさんになっても、ずっと少年期の美しい思い出の楽曲の一つとして脳のヒダに刻まれ、鼓膜の振動の中にい続けた楽曲と思い出をくれたゲームだった。

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