見出し画像

【極秘】無差別大量殺人行為を行う蓋然性の高い団体 T の解体作戦実施状況に関する報告(抜粋)(その一)

※一部抜粋。原文は縦書き。


一 実施に至る経緯
平成七年三月二十日に発生したいわゆる 「地下鉄サリン事件」 を受け、 警察庁長官から監視対象団体(以下「対象団体」という。 )の警戒度区分の見直しと、レベル IV 以上の団体(以下 「要対処団体」という)に対して早急に対処するよう、各都道府県警察および公安調査庁へ通達があった。
…平成七年三月二十五日現在、 無差別大量殺人行為を行う蓋然性が高いとして、団体 T を含め六つの団体が要対処団体に分類されている。

二 作戦の目的
団体の幹部および構成員は魔法術を使用することが確認されている。彼らを必要以上に刺激することは全国の魔術師たちの結束を引き起こし、サリン事件以上の被害をもたらしかねない。

三 調査官との連携
…団体 T の本拠地は東京都、あるいは長崎県の島嶼部にあると目されているが、正確な位置はいまだ不明である。公安調査庁が団体 T に派遣した二名の調査官は島内に住居を与えられて生活している。
…本作戦は警視庁公安部公安総務課に司令部を置き、 先述の二名の調査官と連携をとりながら実施するものとする。
…警視庁公安部公安総務課の提案により団体の無力化を第一優先目標とし、交渉が決裂し、やむを得ない状況に陥った場合にのみ、作戦 C へと移行する…

予約フォーム(劇団扱い)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?