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私がネイルをやめた3つの理由

私はかつて「アートネイルといえば緋色さん」と言われるくらい、長い爪にジェルネイルを施していた。
その頃は子どもがいなかったため、取材&ライティングのスタイルで仕事をしており、取材であちこち飛び回る日々。
時間的拘束があったため、今より自由になる時間が少なかったが、ネイルに行く時間だけはしっかり確保していた。

1か月に1度、ネイルサロンにいけばキレイなネイルが手に入る訳で、自分では何もしなくていい。
ものぐさな私には丁度良いばかりか、ネイルを変えると服を1枚買ったくらいの満足感もあったのだ。
当時はスカルプに変わりジェルネイルが登場したばかりで、ネイルサロンに通っている人も少なく、ネイルをキレイにしていると話題になったものである。

手は自分の身体のパーツの中でも1番目に入る部分だ。
家事をする際にも、キーボードを叩く際にも目に入る。
だからネイルをキレイにしておくことは、自分のためでもあった。
実際に妊娠して双子が判明し、5か月に入ったばかりで切迫流産となって入院するまで、ネイルをしていた。
病院では指先に機器を挟んで酸素濃度を測るため、看護師さんにネイルをオフするように言われたので仕方なくオフ。
そこから子どもたちが3歳くらいまではサロンにこそ行っていなかったが、自分でジェルネイルキットを購入し、ネイリストの見よう見まねで自分でやっていた。歌のステージなどがある際には、サロンにも行く。
しかし、在宅ワークに切り替えるタイミングでネイルもやめて爪も短く切ってしまった。
ネイルをやめていた期間も爪は伸ばしていたので、爪を切ると指ごと短くなった気がして人前で手を出すのが恥ずかしく思えた。
一方で、短くつんだピンクの清潔そうな爪も美しいと感じていた。

さて、私がネイルを辞めた理由は3つ。

①爪がキーボードに当たる音が耳障り
②キーボード入力の誤入力が多い
③「いつもキレイにしてますね」が嫌味に聞こえた

①と②は在宅ワークに切り替えたことで、キーボードを叩く時間が圧倒的に増え、爪が長いことが仕事上不利になったと感じたから。
人と会うことも取材もほとんどなくなったしね。

③は一見褒め言葉に聞こえるんだけど、
「いつもキレイにしている」→「ネイルサロンに行く時間とお金はあるんだ」という嫌味に聞こえてしまったのだ。
育児は仕事の多忙さとは全然違う面で精神的に追い詰められるため、病んでいたのかもしれぬが、キレイにすることが罪のように言われた気がしたのである。

最初はネイルをやめただけで数㎜は伸ばしていたが、コロナ中に息子がピアノを教えてくれと言い出したため、それもやめた。
今では白い部分がほぼ見えないギリギリのところでカットしている。少し伸びると気持ちが悪くなるのだから、人間は慣れるものなのだ。

現在はキーボード沼に陥っているので、爪を伸ばすのはあり得ないかな。だって、キーボードの打鍵音にむちゃくちゃこだわっているので。
でもキレイなネイルを見ると羨ましいとは思う。
爪は短くてもネイルはできるので、また時間的余裕ができたら再開するかもね。




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