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紙の本かKindleか

子どもの頃から趣味は読書である。
本を読まない日は、恐らく物心ついてから1日たりとてないのではないか。
ダイエットは続かないのにね、これだけは何の苦労もせず続けられる。
こういうのこそ、本当に好きなことと言うのだろう。
本好きが高じてライターになったと言っても過言ではない。

ところでKindleは大変便利である。
電子書籍はKindleに留まらず、楽天kobo、BookLive!、honto、漫画全巻ドットコムなどで購入して読んでいる。

子どもを生む前は、一人で海外旅行にも行っていた。
その昔は古本屋で読み捨てても良い紙の本を10冊くらい持っていき、読んだ端から現地に置いてきていた。
旅の終わりには、帰国の飛行機内で読む本を1冊持っているというのが理想である。
実家へ帰るときも必ず本を数冊持って行く。これは自宅へ持って帰るが。

ところがKindleが登場し、スマホで電子書籍が読めるようになってからというもの、帰省の際はもちろん、海外旅行へも紙の本を持っていくことがなくなった。
本は重いので、荷物が多くなる旅行や帰省のときにはKindleは大変便利だ。
ライトがない暗闇でも本が読めるし、何百冊でも持ち歩くことができる。
しかしそれでもやっぱり紙の本が好きだ。

紙の本はまずその厚みから長さがわかる。
そして読み進めれば右側が厚くなっていき、左側が薄くなっていく。
あぁ、もうすぐラストだなと予測がつき、読み終えるのが寂しいような、早く解決したいような気分になり、眠るのも忘れて読み耽ったりする。

一方Kindleは、本の厚みがわからない。
ページ数や「読み終えるまで〇時間」のような情報は出るものの、紙の本で感じられる感慨深さはない。
あまり面白くないのになかなか終わらず、実は700ページ超えの長編だったなんてこともあり、紙の本とは違う苦痛を味わったこともある。

何より、Kindleはニオイがない。

紙の本は、紙やインクのニオイがして、図書館や本屋や自分の部屋の本棚の情景が思い浮かぶ。
紙を1ページ1ページめくって読み進めていくのも、達成感がある。
登場人物がわからなくなって、読み返すときも紙の本の方が探しやすい。
分厚い本なら重くて抱えて読むのも大変だが、それでもやっぱり紙の本が好きだ。

結局のところ、Kindleで単行本がキャンペーン価格で買えたり、アマゾンプライム会員だから無料で読めるものがあったりして、Kindleはよく使う。
息子のお迎えのバス待ち時間や移動中にはKindleを読む。
Tポイントが貯まったらBookLive!で本を買ったりね。
便利は便利。
でも紙の本はなくならない。
本屋もなくならないで欲しい。
要は使い分けかな。

私は手元に置いておきたい本は紙の本、すきま時間や軽く読みたい本は電子書籍という感じで使い分けている。
たまにKindleで読んで大当たりだった本は、紙の本を買い直したりする。
紙の本は所有欲も満たしてくれるのだ。


波瀾万丈のシングルマザーですが、好きなことを仕事にしてやってきました。サポートしていただけたら小躍りして喜びます。次なる夢に向かって羽ばたく力になってください!