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【シティS2準優勝】環境考察&デッキ選択&Bレギュデッキ供養

はじめに

こんにちは、Scarです。シーズン1に続き、シーズン2もシティリーグで準優勝することができました。

前回は正直運で勝ち上がった部分も多いなと我ながら思ってたのですが、今回は継続してやっていた成果が出せた&しっかり環境を予想したうえで、最適なデッキ選択ができたのではないかと思ってます。

この記事では、今回どういう経緯でこのデッキ選択になったのかを無料部分で記載しつつ、有料部分ではその他のデッキ候補のレシピと簡単な解説を記載しています。是非、有料部分をご購読頂ければありがたいですし、これからシティリーグに出る方々のデッキ候補や練習用のデッキにでもなれば幸いです。

【執筆者紹介】
Scar Twitter@Scar3020
・世界大会出場4回(ゲーム部門)
・2015年世界大会6位 (ゲーム部門)
・2014年全国大会3位(ゲーム部門)
・シティリーグ2021シーズン1&シーズン2準優勝
(2021年シーズンから本格的に競技ポケカをスタート)

シティリーグS2前半の環境予想とデッキ選択

どのデッキを選択しても、明確に苦手なデッキが存在しうる現環境において、今回のシティリーグに向けては特にデッキ選択を重要視しました。

直前までのシティリーグの入賞デッキなどを見極めながら、複数の候補となるデッキを煮詰めていく。ある程度事前に使うデッキが決まっているのであれば、そのデッキをひたすら練習して各デッキタイプに対する解答を作っていけば良いのですが、複数のデッキを同時に調整していくという点で今回は苦労しました。

今回環境を予想・考察する上で、私が着目したのは下記の3点です。

①モクロー&アローラナッシーGXやジュナイパー、イオルブVMAXをはじめとする、草系統デッキおよび草タイプを絡めたデッキタイプの台頭

②エネポーターやギラティナなどによる特殊エネルギーに対するメタの増加

③そもそも後攻を取ることを前提とするデッキや、後攻をとっても立ち遅れしないデッキの増加(前者はモクナシ・イオルブ・ブルーレシリザなど、後者はドガスダイナや小ズガなど)

そのうえで、単純なデッキパワーは一旦考慮せずに、主要なデッキタイプのこの3点に対する対応力を下記のように評価しました。

対環境性能評価

このように見てみると、12月前半時点での環境はセキタンザンにとっては向かい風、一方でズガドーンに対してはかなり追い風が吹いている環境と言えます。主要なデッキタイプとの相性を考えないのであれば、三神ザシアンやマッドパーティもノックアウトファクターはなく、候補になりえました。

少し話は変わりますが、CL京都があればセキタンザンVMAXを選択する予定でした。理由はシーズン1の後期にはまだ上記の3点のような傾向は多少はあったものの、今ほどではなかったということ。ドガスダイナの使用率が異常に高く、それにタイプ相性もあって有利であること。あとは単純に納得のできるデッキが組めていて、使い慣れていたというのが主な理由です。

しかし、記載の通りシティリーグの現環境は逆風でしかなく、環境を考えないのであれば一番握りたいデッキでもあったのですが、初期候補の一つではあったものの今回は早い段階で諦めました。ドガスダイナがシャイニースターV発売直後と比較して数を減らしていたこともひとつです。

話を戻して、現環境の流行への適応を考えたときに、候補になりえるデッキが三神ザシアン、ズガドーン、マッドパーティでしたが、今度はこれらのデッキの使用率上位デッキに対する相性を検討しました。(※あくまで有利不利は執筆者の個人の見解だということをご理解ください、異論はいろいろあると思います)

主要デッキタイプとの愛称

このように整理してみると、、、

三神ザシアン→比較的何にでも勝てるが、ズガドーンが厳しい
ズガドーン→相性の有利不利がハッキリしている
マッドパーティ→ズガドーンには有利だが、苦手なデッキが多い

環境の上位は、三神ザシアンやドガスダイナが占めており、それらに対して有利か少なくとも不利を取らないズガドーンが第一候補になりました。
(当初はミラーやドガスダイナに強く当たれる三神ザシアンも候補でしたが、最終的には断念。そのときのレシピは有料部分に掲載します)

というわけで・・・

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何が正解なのか分からないまま迷いに迷いつつも、最終的にズガドーンを選択する方針で決定。

小ズガデッキ自体はもともと10月~11月ごろにジグザグマ+回収ネットを採用した型のデッキを組んでいて、練習やジムバトルでの勝率も高く、それなりに感触の良いデッキが組めてました。そのときのデッキがこちらです。

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純粋な小ズガというよりは、ウッウVやレシリザを絡めて相手にあわせてアタッカーを選択するタイプの小ズガです。特徴的な点があるとすれば、フィオネの採用でしょうか。フィオネはセキタンザンのデッキで採用されているプテラGXを意識して採用していたカードです。セキタンザンに対しては、後ろのマグカルゴやヤレユータンなどのシステムポケモンをスピットシュートで取るのが理想的な展開ですが、プテラGXが出てきてしまうと要求エネルギーが4枚になり1ターンで用意できなくなるので、前のプテラをどかすことができないと負けに繋がります。

一方でいくつかこのデッキの不満や改善点も感じており、デッキの改良に着手をします。

しかし、ここで小ズガ界を揺るがす大きな事件が発生します。

そう、ヨネダタクヤ選手のチムアチャが使用していた小ズガの公開です。

全然方針や考え方が違ったりしたらどうしようか・・・など一抹の不安を覚えつつも、何かヒントになる材料はないかと藁にもすがる思いで拝読します。








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方向性がほぼ同じ、実際のレシピも9割以上合致しており、一安心。

しかも、ヨネダ選手の小ズガは自分で組んだデッキの不満要素が差分の数枚で綺麗に解決されており、読んだ直後の感想は「あ、これだわ」以外にありませんでした。

あとはこのまま持ち込むか少しアレンジを加えるかだけなのですが、アレンジを加えるとすれば対マッドパーティの要素を加えるかどうかだけです。ここはギリギリまで非常に悩んだポイントでもあります。

この記事が公開されたことによって、少なからず小ズガの使用率が上がり、それに明確に有利がとれるマッドパーティの使用率も上がると考えたからです。

具体的にはボーマンダVの採用です。

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マッドパーティというデッキはこれ1枚で壊滅します。30点バラマキによって、ヤバチャを一掃でき、ジグザグマの10点とあわせることでHP40のホルビーやメタモン♢もまとめて倒すことも可能です。

一方で、環境を意識してマッドパーティを持ち込むプレイヤーが、マッドパーティ対策への更なる対策をしてこないとも思えないとも考えました。具体的には特性ベンチバリアをもったミュウの採用です。

これに加えて、一定数の使用者がいたとしても、全体でみれば割合は少なく当たる確率は低い。そもそも三神ザシアン(構成にもよるが)を苦手とするマッドパーティが上位に上がってくるとは考えにくかったこともあり、今回は対策はしないことに。予選で1回当たる程度なら、負けてもオポネント次第でトーナメントに残れるのでOKぐらいのつもりで臨みました。

というわけで、ここまで長くなりましたが非常に完成度の高い原作へのリスペクトもあり60枚完コピで使うことにしました。(※完コピデッキにつき、デッキレシピやデッキ解説は割愛させて頂きます。詳細はヨネダ選手の記事をお読みください。)

当日のマッチアップと勝敗

【予選】
1回戦 三神ザシアン 後攻○
2回戦 ムゲンダイナ 後攻○
3回戦 ボルケFTB 先攻○
4回戦 三神ザシアン 後攻○
5回戦 超ミュウミュウ 後攻○

【決勝トーナメント】
Top8 モクナシダダリン 後攻○
Top4 超ミュウミュウ(再戦) 後攻○
決勝 コンボタンザン 後攻●

結果的には環境読みは合ってました。相性不利なマッドパーティに当たることもなく、逆に一定数いるだろうと思っていたモクナシデッキもしっかり踏むことが出来ました。

唯一決勝のタンザンだけは、やや想定外だった&お相手が小ズガに対するメタをしっかりしていたことで、立ち回りが窮屈になってしまい負けてしまったことは悔いが残りますが、そこは相手を褒めるしかないです。

実際には、この日決勝トーナメントに上がっていたデッキの分布を見ると
・三神ザシアン(1)
・ズガドーン(3)
・コンボタンザン(1)
・超ミュウミュウ(1)
・モクナシダダリン(1)
・マッドパーティ(1)
だったので、決勝トーナメントでマッドパーティに当たっているとかなり厳しかったのも事実です(そのマッドパーティはTop8でセキタンザンに当たって負けた模様)

優勝したセキタンザンも逆に決勝までにモクナシダダリンや超ミュウミュウに当たっていると、かなり厳しい戦いが強いられてたに違いないので、ここまでくると当たり運や巡りあわせ次第とも言えますね。

幸いにもシーズン1で準優勝し、75CSPを獲得できていたので、今回の目標は50CSP(Top4)だったことを加味すると、それを上回る準優勝で75CSPを獲得できたのはかなり満足のいく結果です(とは言え、2連続決勝で負けてるのはめちゃくちゃ悔しいのですが)

おかげで暫定ではありますが、プレイヤーランキングも上位にきたので、ここまで来たらシーズン3・4もしっかり勝って、ワールドの権利を獲得したいところ。そのために考察や練習もしっかり継続していこうと思います。
※とは言えカードを本格的に始めたのは2021シーズンからなので、考察・練習相手は常に募集しております!(オンラインでもオフラインでも)

というわけで、ここまでお読み頂きありがとうございました。

ここから先は投げ銭兼ねての有料記事になります。有料部分には今回最終的には使わなかった、その他のデッキ候補の実際のレシピと簡単な考え方と1月以降の環境予想を記載しております(三神ザシアン、ドガスダイナ、セキタンザン2種)。これからシティを控えている方の候補や練習の壁打ち用にはなるかと思いますので、興味があればご購入ください。

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