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ネイタル分析 Siderial(Fagan/Bradely)

今日は自分のホロスコープを分析してみようと思う。

Siderial H96 Horoscope 月の図

月の図なのだから、一番初めに見るべきはやはり月だ。月はおうし座にあり、2度…電気的な嵐。右回りハウスサビアンシンボルは乙女座16度…オラウータンであり、いずれもこの世で出会うものにビックリしているような度数だ。普段から、何かにつけ反応が薄いといわれてきたのはここに由来するかもしれない。土星も同じ場所にある。

月に土星がかかっていると、どうしても性格が暗く見えると言われている。リズ・グリーンの土星の心理占星術によると、月と土星のアスペクトは基本的に育てられた環境…特に親への失望を示しているそうだが、1度未満の月土星合…それも他者を示す7ハウスにあり、左回りサビアンシンボル天秤座15度が母のネイタルホロスコープ太陽位置、私の月土星合の近く父の太陽土星合の牡牛座28度が来るとなれば、間違いなく私の月は、自身によって獲得されることが十分でなかった両親の太陽の願い…子供に対して、自分の理想通りであってほしいという強欲さを反映しているといえる。

水星は蠍座15度。5つの砂山の周りで遊ぶ子供たち。

・人間性のもっとも単純なあらわれである子供というシンボルが登場するこの度数では、高次な創造的な心が芽生える。たとえば、いままでの科学をすべて統合して、科学を超える。いままでのすべての文化の業績を統合すると、さらに新しい座標が開く、ということなのだ。

・知性的な面で地球人類のピラミッドの頂点に属する能力をもっているが、まだ子供の段階で、知的な遊びに終始する傾向が強い。高次の心の発達の幼稚園の段階。知的総合性。人間にまつわるさまざまな学問を、高度な精神でもてあそぶ、といえる。

・学者として生きた場合、ひとつの分野に縛られない柔軟な頭脳をもっていて、この人の才能は果てしない応用性の高さをもっていると思われるが、実例を多く見る限りでは、実際性に欠如する。

知的なサビアンシンボル。嬉しくないわけではないものの、自分が研究している学問が実際性を欠いているといわれるのは心外だw。役に立たない学問?松村先生曰く、どれだけ説明しようとしても、疲れ切った知性しか持たない人物に対して階層意識やエーテル体の話をしても無意味だそうだ。しかし、理解し使えるようになればこんなに学んで楽しい、そして実生活にも役立てる学問は存在しない。

太陽は蠍座24度で、霊感を受けた人の「山上の垂訓」を聞いたあと、人々は家路につく。人々は生活のなかで、どうやって山ノ上で聞いた叡知を生かすかを必死で考えている。私は山の上には登らないけど、常に星のことばかり考えているから、ポンポン考え付いたことをどうにかして忘れないようにひたすら日記に書きまくっているのは否定しない。常に星のことが頭にあるというのは、集中力があって常に霊感の山を登っている状態であり、どこからともなく流れてくる時空を超えた同胞…先人の言葉に耳を傾けてはその言葉を漏らさず理解できるように神経を尖らせている。

やぎ座金星7度は選民主義的な傾向があって、これはちょっと恥ずかしい気もする。ただ、いつも心のどこかに、私の言葉は理解されないんじゃないか、意見を発すれば馬鹿にされるんじゃないかという不安を感じている。それは、他者との交流を司る7ハウスの影響も多分にあると推測される。でもそのような、閉ざされた環境でこそ自分自身の才能…受け継がれたモノとしての金星ををいかんなく発揮できる。

受け継がれたモノ、といえば、太陽も蠍座にあるのだし冥王星に関しても記述しなければならないだろう。冥王星は外界からの侵入を許してしまう扉、時空を超えるもの、人間の最も弱い場所だと言われている。冥王星の最も良い使い方の例は蠍座の成功者に学ぶとよい。例えば、2チャンネルのひろゆき氏が挙げられるだろう。彼の場合、Tropical出生図の太陽が蠍座で支配性である冥王星は天秤座の14度だ。真昼の暑い時間帯に、男が昼寝をする。彼曰く、睡眠だけはどうしても譲れない自分にとって最優先事項らしい。たとえバイト先でペコペコ頭を下げる羽目になったとしても、それだけは譲れない!と1%の努力という自伝?に記述があった。そしてそのような自分にとってどうしても譲れないものについては、周囲の人に迷惑をかけることを先に伝えたうえで堂々とそれを優先するとよいらしい。いかにも蠍座らしいエピソードだ。

私の場合、Siderialにおいては蠍座冥王星19度…オウムが、横で聞いていた会話を繰り返す、だ。

・チャネルシップというのがこの度数のキーワード、簡単にいうとチャネリングの能力だ。オウムは人の言葉を理解しないが、わからないながらも、完全な模写をすることができる。

・この度数を持つ人物は、まるで透明なガラスのように純粋な精神をもっているが、オウムのように、十分に考え抜かないで、受け取った情報や印象をそのまま、人に伝達しようとする傾向がある。

・中途半端な場合には、これはものごとを深く考えないタイプの人になるだろう。媒体になりやすい傾向から、人の影響を受けすぎるとか、気がつかないでなにかを模倣しているとかの癖もあらわれる場合がある。うまく能力を磨けば、日常生活ではうかがい知れない超越的な意識や知性体の媒体として活躍することが可能だ。

中途半端で物事を深く考えない傾向、というのが苦々しいほど実感がある。中学生のころ、教科書に書いてる内容を完全に暗記していたのにどこか実感の伴わない上っ面の知識ばかり身に着けているように感じて、試験が高得点でもかなり苦しく、記憶力の悪い弟が知識を自分のものにしていく様子に劣等感を感じていた。オウム、まさにその通りだ。英語の発音がやたら上手いのはおそらくそのせいだろう。

出生図が月の図であることを踏まえたうえで書くならば、これはシュタイナーの12感覚論によって説明できる。おうし座の月は思考感覚の欠損として説明される。思考感覚がないからと言って思考できないわけではない。思考といっても様々な形態があるし、水星や木星を使うのが苦手というわけではない。だが、牡牛座が示している思考はその前の段階…抽象概念の実感的な理解のことだ。そもそもどんな思考も「はじめに言葉ありき」であって、それをうまく使いこなすかどうかでは思考の質は全く異なるものだ。おうし座に水星を持つ人々は頭が良いと言われているのも、言葉の概念を正確に捉える能力に長けているから。そしてその力は、世界を理解する=「分かる」=「世界を認識的に分かつ」学問の基礎能力だ。

月は眠ったまま動き続ける機械であり、月に意識を食べられないようにするには月に意識を向けることで、「これは自分じゃない」と月の苦しみを否定し月を意識から吐き出して、仮死状態にすることが求められる。月が牡牛座にあると、伝統的には月の高揚=月が最も働きやすくなることと定義されているが、この理由は、普通人間は眠ったまま同じ記憶を月によって反復するのに対して、牡牛座が過去から受け継がれた遺産を示す星座であり、そこに月があると、受け継がれていく記憶の中に月が安住しやすいから。更に厄介なことに、月から目覚めるための自己想起作業は「自分が今、何をしているか」に気が付くことが前提になるものの、元々世界を認識していないので、行動は常に限りなく無意識に近く、自分の行動の理由すらも良く分かってなかったりする。

月牡牛座の人々はある程度実家が裕福か、そうだと勘違いして育てられた可能性が高い。頭は基本お花畑でだまされやすいという特徴も兼ね備えている。そして非常に強欲だ。一番わかりやすいのは小池百合子都知事や日産のゴーン氏....まあ、月を取り上げればこんなものだ。ただ、教育者としては優秀な傾向にあるらしい。子供に甘いからかもしれない。

月牡牛の話はここまでにして、次はやぎ座の天王星の解釈をしてみよう。

戦闘での勇敢な行為によって、2つの賞を与えられる戦士

・社会的に奉仕し、働いたことに対する報酬。2つの賞は21度、22度双方に対する報酬。すなわち現実的に働いたことに対する報酬と、もうひとつは、いさぎよい態度に対する尊敬と評価だ。

・この度数の持ち主に対して、まわりの人々や目に見えない運命が、善意の報酬を与える。だからこの人は、さまざまな贈り物を獲得する。満足できる豊かな暮らしが手に入るだろう。努力すればしただけの暮らしができること。行動の着実な成果がここで得られる。また競争に勝つこと、競争に敗北した体験、ともに理解できるので、こうした社会生活に必然的にやってくる体験全体を、公平に評価できる人だ。ゆきすぎた行動とか、ゆきすぎた野心もない。バランスの取れた人だといえる。

これは解釈の難しいサビアンシンボルかもしれない。努力した分だけ報酬が手に入り、他者から賞賛を得ることは一見素晴らしいことであるようにも見えるが、賞罰教育が人間の心の自由を奪うことと同じで、周囲の意にそぐわないことをすれば失望されることを避けられないし、一度その果実の味を占めてしまえばその依存的な関係から逃れるのは勇気のいる行動と言わざるを得ない。また、ICが天王星と合であることは、私が長年家で自分を生かすため、弱い自分を守るために、「何者でもない者」、ピエロのようにふるまっていたことにも関係しているのだ。それは己の価値観を持つことを牡牛座月土星合…牡牛座は内なる価値観に関係している…的に完全なまでに否定されて育てられてきとことに由来するのだろう。

出生図が月の図だとするならば、土星、冥王星、天王星は月にとって共鳴も慈悲も不可能なほど強い惑星群であることから、これらの取り扱いには、たとえそれが一見幸運のサビアンシンボルに見えたとしても、多分に教訓的な苦しみを与える存在として、注意が必要だ。ただし海王星は一応同じくアストラル体を司る惑星であることから、月は感情を通して救済を海王星に求めることができる。

このチャートには闇が隠れていて、それが太陽天王星60度に対してYODを形成しているドラゴンヘッドにもよく表れている。

双子座 21度 混乱する労働者のデモ

・都市生活者の混乱という意味の含まれた象徴で、メディアの進化によって、情報の流通が行き渡り、さまざまな価値や概念が混乱してきた現代の都市では、人は自然な生命の秩序を失ってしまう。そのなかでは人の欲望や衝動は、正しい表現方法を見つけ出すことが困難となり、神経的なストレスが増加するありさまを象徴している。

・本当に努力した人だけが獲得できるようなものも、たいした努力もなしにすべて手に入れたいとする衝動、偽物の豊かさやいつわりの平等性。また成長という概念に振りまわされて、ただやみくもに行動すること。宣伝やスローガンで形つくられた欲望にしたがうことなどが特徴だ。押さえつけられ、抑圧された本能が、その必要に応じて感情的爆発をする。情報パニック。なにがほんとうで、なにが重要なのかが曖昧となり、感情がいらいらしてくる状況だといえる。

YODはドラゴンヘッドを縛っていてこの方向に結局向かわなければならない。Tropicalの盲目的に社会的な価値観を追う水星射手座10度も、この度数も、己の価値観を見失って苦しむ人間を示している。

先ほどの天王星はICと合だった。ICは家庭で定められた価値観を示している。その呪縛から逃れるためにも、心に抱くストレスの正体をしっかり考えて向き合う必要がある、と月から太陽へと至る方法を示しているドラゴニックポイントが示している。



ここまで月を交えながら各惑星について解釈してきたが、この月に食べられないようにするための救済的な」惑星についても記述が必要だろう。それが海王星だ。

山羊座10度 アホウドリが船員の手から餌をもらっている

・攻撃的な気質をもたない人は、野生の動物と仲良くすることができる。平和で温和な気質のおかげで、違う種類の生物や人と、協力しあうことができる。

・あらゆる生命や人は、それにふさわしい生存位置で自分の役割を果たしているが、これら全体をもう一度結びつけ理解しあう可能性を開くには、まず、自分自身のなかにある、ほかの存在への恐怖感や警戒心を取り除くことだ。恐怖を克服すると、非常に拡大された世界が待っている。

・自分の人生の可能性を伸ばす機会をのがすことがなくなる。害がないこと、信頼しあうこと。また依存に対して偏見がなく、ときには依存性も必要だと認識すること。

外界に対してビックリするようなサビアンシンボルが私の月と土星であることは冒頭ですでに述べたが、その不感症のような体質はこのサビアンシンボルによって一度解消されることになる。社会的な成功を求めて周囲から賞賛を得るのもいいかもしれないが、自分の価値観を見失えば、心にストレスをため込み続けることになりかねない。そうなる前に、まず自分の立ち位置を正確に知る必要がある。自分に何ができて、どんなことができないのかを、過大評価も過小評価もすることなく考えてゆくこと。それが自己肯定感が低い傾向にある抑うつ的な傾向を持つ、7ハウス月土星を克服する第一歩になる。

木星はPOFと合。7ハウスに月があって依存的な、対等な関係を築くにはあまりにも距離が近すぎる対人関係に度々苦しめられてきたのものの、質のよい友人関係に恵まれたおかげでどれだけ引っ越しを重ねても、いじめなどには一度もあったことがない幸運を表しているのかもしれない。あるいはとラインである海王星と共鳴していてあまり実生活では敵を作らない体質と関係しているかもしれない。

敵、といえば最後に火星の話をしてこの記事を締めくくろうと思う。火星は12ハウスにありこれは見えない敵に関係している非常に厄介な配置だ。敵を作らないと書いたものの、この12ハウスの火星は「自分がストレスを溜め込むとなぜかその分だけ他者に反映される」、というとんでもない性質を持っている。まさに泣きっ面に蜂、という諺がリアルに起こる。この火星を開放する方法は、火星的な存在であることを自認し無意識に放置しない、ストレスを溜め込むくらいなら発散することだ。左回り12ハウスを右回り1ハウスとして自認することは非常に有効な12ハウス対策になるし、今まで気が付かなかった他者から向けられる悪意にもしっかり気が付いて対処法を考えるきっかけを与えてくれる。結局12ハウス火星の人間が見えない人間に害されやすいのは、火星に恐怖して隠してしまう傾向があるゆえだからだ。火星は男性性を象徴する星であり、醜いものをも突破する力を持つ。人間である以上醜い心から逃れることは不可能であり、それらと戦う力を火星は与えてくれる。火星から逃げていいわけではない。

MCは社会の壁を突破して成功するという意味で、火星や活動宮と関係がある。そのサビアンシンボルは

蟹座23度 文学仲間の会合
集合的な環境とのかかわりにのんでのまれるという関係性ではなく、一歩個人的な姿勢に退いた詩人、小説家、批評家は、特別な能力があって、彼らは社会の影響に生かされているにもかかわらず、その才能で、少しばかり優れたアンテナをもっている。その結果、社会の動向に影響を与えることが可能となる。それは社会の動きを評価したり、またちょっと批判したりしながら、微調整をする役割の位置づけにあって、社会の無意識のイメージをそのつど、言語化して、活気を与える。多くの人にとって、直感や衝動にすぎないものを明確にできる表現力に恵まれている。21度は既存の社会。22度は、未知へのあこがれ。23度でこの前2つの度数はうまく混ぜられて表現されるのだ。この度数を持っている人は、この象徴どおりに、文化的な知識人に適合している。もちろん文学的な才能と見てもよい。

これはこのサイト…Noteと関係しているようだ。小説とかは書いたことがないが、天王星も実は右回りハウスサビアンシンボルで小説に関する度数だった。文章を書くのはそこまで得意ではないが、他人の記事は楽しませてもらっているので、中々私にとってはNote自体が居心地よい表現の場所になっているのかもしれない。また、Tropical太陽分割図(H48)においもこの度数はMC冥王星合の度数である。



今回の記事は以上です。

参考にしたサビアンシンボルのサイトはこちら

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。(#^.^#)

自分の出生図を分析しながら解釈する記事も面白いので、あげてみることにしました。チャートを読む修行にもなります。

まだやらなきゃいけないこと…(地震占星術とか)があるので、そちらの作業も忘れないうちに( ´∀` )急ごうと思います。








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