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今日は月について書こうと思います。

超短い記事ですが、よろしくお願いします。

月の写真

1.月の解釈は様々


月の解釈は

・不安定

・子供時代を象徴している

・日常生活の自分

とされています。基本的にはこの通りですが、

・ニーチェのルサンチマン、弱者への迎合と共感の文明

・人生の幻想と苦しみを思い起こさせる天体

・人間が最後に還る、輪廻転生の象徴

・肉体

を象徴していると解釈されることもあり、

グルジェフによる「人間は月に食べられる」とか、

マドモアゼル愛先生のように「月は人間の欠損である」という方もいます。

松村潔先生は著書「月の占星術講座」にて「月が悪いのではない、月のサイクルを利用することが重要なのだ」と語っておられました。

私もこれには納得しました。

月はその人にとっての親の姿も示しますが、親の姿が嫌いになっても、結局個人の最初の無意識は親の姿をそのままコピーしていくところから、最初の学習が始まります。

だからどれだけ親を嫌っても、月を悪く言っても、月を意識して扱うことが出来なければ自分のことを好きになることは難しいのです。


2.月を成長に利用する


人間が成長し、生きてゆくには月の利用が欠かせません。

月は生活習慣にも影響しています。月のサイクルを利用すれば、自分を環境に慣らしたり、生活のリズムを整えたりすることも可能です。

月に願いごとをしても、基本的には等身大の願いしか叶いません。冥王星のように根本からすべてを破壊したり、創造することはできない。月は子供のように、基本的に無力です。そこまでの影響力を持たない天体とされています。でも、これを何か月というスパンで繰り返していけばいいのです。

逆に言えば、等身大の自分に願ってこそ人間は成長の物語を一つずつ刻んで生きてゆくことが出来ます。それはサビアンシンボルの成長物語にも似ていると思います。


3.月は親の意識の模倣


月は、一番初めに親がその子を見て感じたことを指していると考えられますが、これは残酷すぎるのであまり採用したくありません。

月が日常の自分と言われているのには訳があると私は考えています。

月は、その人にとって親がどんな存在だったのか、という一番初めの自我意識を形成するにあたって取り込んだ親の意識です。月はすべての生き物にとって「始まりの天体」であり、その運命は神である親が握っています。

しかし、成長するにあたって次第に月から分離する方法を考えなくてはならないでしょう。どんな人間も個別化された意識を持ち、自分の保護者その人ではない。

これは親離れ、子離れにも関係していて、心理的に近すぎると蟹座で象徴される月の保護は、自分の生存のためになら他者を犠牲にすることを厭わない蠍の毒へと変わってゆきます。蠍の毒は人間の感覚を麻痺させる効果があるので、DV,虐待などの環境で育った子供は自分の感情の制御が出来なかったり、感情感覚に鈍感です。

逆に程良い環境で育った人間はうまく子離れ、親離れが出来ます。

このように、月の記憶は我々人間の深く根深いところに影響していて、それぞれの人生の色合いを決めてしまう....と、言いたいことですがそうはなりません。時間はかかりますが基本的に記憶は朔望月と呼ばれる月の感覚で、塗り替えてゆくことが出来ます。

放っておくと、無意識に繰り返している記憶パターンなので、悪い記憶ほど脳に蓄積されていき、自分を苦しめることになってしまいますが、

(人間の脳もそういう構造になっています。悪夢ほどよく覚えているのと同じです。感情もまた、生き残るための本能です。)

しかし、これらは自己想起することや、月を意識して囚われを消す努力をすることで月に堕ちる、つまり鬱になったり、精神的に苦しい状況になることを軽減できます。

インドで始まった仏教も、はじめは占星術を参考にしていたはずで、インド占星術では特に月が重要であるとされています。かなり研究されていたことは間違いないでしょう。


4.月が示すもの

個人的に月は

「日常生活で自分が生きている意識」

と考えています。だからこそ、この繰り返す生活の中で新月の日のような

「自分の太陽の意思を月の日常行動に卸すための時間」

が必要になるのです。

そうすることで、時間をかけて人間はなりたいものに自分らしい等身大の姿で変身してゆくことが出来るでしょう。

忙しい人、心理的に追い込まれた人はこの自己想起を怠ることになります。

そうすると、悪い記憶が溜まっていき、苦しみの記憶が思い起こされ、月に堕ちてしまいます。こうなると、精神が物質化してゆく、心のダイナミクスを失って人生が思うように進まないことに焦る、といった現象が起きます。

これは、蟹座が支配する150度の位置に当たる、射手座の運動感覚を失うことに似ています。運動感覚とは、人生が楽しく回り動いてゆく感覚ことです。ラッキー、と言ってもいいでしょう。


5.月の上位互換が天王星


月の上位互換が天王星だと考えられるのは、

どちらもエーテル体だからなのですが、

結局月の蓄積が天王星に関わっていると感じます。

天王星のようにゆっくり回る天体から見ると、月のサイクルは早いですが、

月のサイクルを繰り返して人間が変身し、ついに戻ることが出来ないところまで来た時、次なる人生のステージを天王星が用意してくれる感じです。

次の人生、簡単に言うと振出しに戻る。

タロット0番の愚者から始めるという意味では

「何者でもない人間」「ルーツ不明の人間」からすべてをスタートするという意味。

天王星らしい解釈から始まります。

それは以前のステージでかぶって自分を守っていた自己イメージ=月、ペルソナ(仮面)を脱ぎ捨てることであり、

過去に囚われない人間の姿を示しています。







ここまで読んでくださってありがとうございました。

久しぶりに投稿かな?

なんでもいいですが、月について考えたことを書いてみました。

ちょっと忙しくて、こんな記事を書いている自分が恥ずかしいぐらいです。

占星術資料集めはまだ進行中です。

これからもよろしくお願いします。

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休憩休憩。





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