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ミョウガと烏賊のマリネ(茗荷好きにはたまらない。おいしく、たくさん食べれるレシピ。)

ほぼ一年中みかける茗荷(ミョウガ)、ちなみに食用でいただだくのは日本のみらしい。
とくにこの時期のものは色濃く鮮やかで綺麗。うすい萌黄色から蘇芳色というのか、その異なるグラデーションの美しさ。表面もつやつやと、これも何ともうつくしい野菜である。


茗荷をはじめ薬味というものが好きになると、自分も大人になったなぁと思うし、私の場合はちょっとした思い出も添加されている。父親が茗荷好きで、それもよっぽど好きだったのだろう食べるたびにいちいちと賛辞に触れていた。うちは庭の一角でこれを栽培していて、夕飯の準備の時間になると収穫を言いつけられ、ざるを片手に青くさい葉をかき分け籾殻(もみがら)からにょきっと生えているみずみずしいそれらをよく摘み取っていた。根元のちょっと下を持って子供でも簡単にポキっと折れる感覚が気持ちよかった。

その頃はまだこの美味しさも、こんなことが贅沢なことだったとも到底気がついていなかったけれど。

さて、今日はそんな茗荷をたくさん食べたいがために作ったようなレシピ。
ミョウガと烏賊のマリネ、鼻に抜ける茗荷の美しい風味、存分に味わいましょう。

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