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Scalesのものがたり料理教室

料理研究家のスケイル(Scales)の料理を、詳しくレシピ解説付きでたっぷり紹介いたします。季節の旬を存分に感じられる身近でありながらちょっと特別な料理、またお酒のこと、テーブル… もっと読む
Scalesの語り口で、素材の意外な組み合わせの発見、読んで美味しい、作って美味しい。 ワクワクす… もっと詳しく
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2022年9月の記事一覧

冬瓜と山芋とトマトのスープ(疲れを癒す滋味あふれるやさしいスープ)

思えば、6月の最終週がいちばん暑かったように思う今年の夏(庭で温度を測ったら40.5度あった)、ゆえに今年は夏が長かったように思う。秋の風を感じるこの時、暑くて長い夏を乗り越えた身体を労りたくなる(とはいえ、秋の実りを前に身体を整えておきたいのが正直なところ!)。 今の時期おいしい冬瓜、定番のそぼろあん煮にするのが好きな食べ方ですが、スープにしても食べ応えあってやさしく染みる味わい。やさしい歯応えも好き。山芋の滋養も一緒にいただきましょう、山芋はすりおろすだけではなくゴロゴ

無花果と茗荷のタルトフランベ(おつまみにもおやつにも、ランチにも)

拙著(果物のひと皿)の中で発表した「無花果と茗荷のサラダ」、毎年この頃になると料理した写真をInstagramでタグをつけて投稿いただくかたちでフィードバックをいただいている。 昔はこういうやりとりはなかったから、自分のレシピで人気のあるものが分かり、現代のSNSというか、テクノロジーはありがたい。作ってくださった方々にも感謝。 そう、意外にも、無花果と茗荷は合うのである。 無花果には酸味がないので、ある意味「まあるい味わい」で、そこに茗荷の辛み、少しの酸味と香りのアクセン

【にんにくとセージのスープ、モッツァレラを浮かべて】余ったセージでおいしいパスタのレシピも <コラム:万能調味料、煎り酒の活用方法>

コラム:万能調味料、煎り酒の活用方法ただいまパントリーや冷蔵庫の収納を見直し中。仕事柄色々な調味料を使いますが、まぁ、いろいろ出てくる。その中で、醤油や塩、味噌に比べるとやっぱり出番が少ないものはある。 だけど、しっかり上手に使い切りたい。今日は煎り酒(日本酒に梅や鰹を入れて煮詰めたもの)についての使い道について。 煎り酒は、お酢とお出汁と醤油があわさったような味わいの調味料ですが、上手に使えばかなり万能である、その味わいからチヂミのつけだれにも良いし、お刺身や魚のカルパッチ

無花果と生落花生の白和え(いちじくの甘味に生落花生の香ばしさをからめて)お酒にもぴったり

夏が終わると、残りの一年があっという間に過ぎていく。 9月から12月の四ヶ月間は、なんと過ぎるのが早いと思う。そんな、”終わりの始まりの9月”が今年もやってきた。 気が早いと思われるけれど、なんとなく一年のラストスパートの気分になるこの頃は、いろいろ生活の中で見つけてきた要改善点に腰を上げて着手したくなる時期でもあるのです。 例えば、キッチンのパントリーや冷蔵庫を断捨離しようとあれこれ考える。冷蔵庫の中も可視化を図ってクリア素材のトレーに変えたり、パントリーは使いやすく試行