Yama18

毎日詩を書こうと思う

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純白の夜(詩)

私は眠らない、 (純白の夜は、徹夜のフランス語「une nuit blanche」の直訳、 blanche は純白を意味する、)

    • 存在条件(詩)

      (僕たちは、 自分たちの存在条件のために生きている、 と思っている、 そんなものは初めからないのに、 僕たちは存在条件のために生き、 存在条件のために死ぬとおもっている、 そしてそのために苦しんでいる、) ぼくの知らないところで、 美しいものがうまれては消えている、 その事実がひどく恐ろしくて、 ぼくはしゃがみこんでしまう、 ぼくの知らない美しさを、 享受してる人がいる、 その事実が妬ましくて、 ぼくは憤っている、 でもいいんだ、 君の知らない

      • 吐瀉物(詩)

        もうなにも出ないぐらい吐いた、 醜いぼくの吐瀉物をみてこれじゃあだめだと、 改めて美味しいものをたらふく食べて吐いた、 醜い、 またなにも出なくなった、 となりの彼は美味しそうに美味しい物を食べ、 美しいものを吐いた、 ぼくはもう食べるのさえも苦しい、 胃酸で喉がイガイガして、 どんなに美しいものだってまずい、 手の動かなくなったぼくをみて隣の彼が言った 「そんなに酷使しちゃいけないよ、出てくるところと、入れるところは一緒なんだから、」 ああこれを一生

        • 回遊(詩)

          ぼくは円環を成している空間がすきだ、 ぼくは細長い空間がすきだ、 ぼくは周りを走れる建物がすきだ、 なんともない偏愛、 ただ鬼ごっこの役に立つだけのこと、 ただかくれんぼうの役に立つだけのこと、 そんな純粋な空間、

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        純白の夜(詩)

          沈黙(詩)

          アンサンブルの流麗な響き、 私を音楽的幸福で満たした後にやってくる、 指揮者がぐっと拳を握りこむ、 そらにたかだかと掲げる、 力のこもったその腕は微かに震えている、 沈黙、 恐ろしいまでの静寂、 私の聴覚はとつぜんの機能不全だ、 演奏たちは沈黙のための宴、 余興、 沈黙、 それは再び私を音楽的幸福で満たす、 演奏は永遠に私の中で響き続ける、

          沈黙(詩)

          あの青(詩)

          雲の裂け目から見える空は、 深い谷から覗く地上の影のようだ、 今、地上からそれを見るのなら、 あれは天上だろうか、 あの青にわたしは死を思う、

          あの青(詩)

          全体になる(詩)

          大傲慢を持って全体になる、 わたしは歯車ではない、 わたしはファンクションではない、 大傲慢を持って全体になる、 わたしが表象である、 わたしが全人である、 大傲慢を持って全体になる、

          全体になる(詩)

          やっぱりいい空間はいい空間だ(詩)

          やっぱりいい空間はいい空間だ、 そう言って君はみんなに笑われていたけど、 ぼくは笑えなかった、 本当のさいわいに気づいた人ってああなのね、 いい空間はいい空間、 そんな批評ができるようになりたいな、 と思った、

          やっぱりいい空間はいい空間だ(詩)

          人間のうちがわ(詩)

          なぜ人間の内側はあゝも醜く、 みるに耐えないのだろうか、 おなかから飛び出した腸や内臓、 なめらかな肌と同じように、 気軽にそれらを、 日光や五月の微風に晒せるなら、 ぼくの憂鬱も少しは晴れるのだろうか、

          人間のうちがわ(詩)

          建築と詩(詩)

          詩と建築は似ている、 なくなってしまっても、君は困らない、 なくなってしまっても、僕は困らない、 でも、 もしなくなってしまったら世界は空手空拳だ、 おまけにそれを嘆く道具も持たない、 そんな世界は、ぼくはいやだ、

          建築と詩(詩)

          ほんとうにさいわいな行為(詩)

          1 僕たちの行為には目的があったりする。 例えば、「食べる為に料理する」「エネルギーを得る為に食べる」「回復する為に寝る」「モテる為にオシャレする」「偉くなる為に勉強する」「子孫を残す為にむつばれる」とか…大人の人はみんなこんな風に教えてくれた。 でも僕がほんとうにさいわいだなと思う行為は、自己目的化してしまった行為だ。 例えば、料理する為に料理するし、食べる為に食べるし、寝る為に寝る。誰の為でもなくオシャレの為にオシャレするし、勉強する為に勉強するし、むつばれる為にむつば

          ほんとうにさいわいな行為(詩)

          都市破壊業KK

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