2023年と2024年、汽水でswimming
さて、年末ということで毎年恒例の1年を振り返るやつをやろうということでPCの前に座っている。これを書いている現在、中国の東莞というところにいる。母親の両親に久しぶりに顔を見せるということで5、6年ぶりほどに中国に来た。
東莞は深センの近くにあり、いわゆる「世界の工場」と呼ばれていた地域で、vivoやoppoなどの工場がある地域である。東莞も深センも元々は自然が豊かなエリアで、ただ村々が広がるエリアであったが、山や林を切り開いて開発をして、40年やそこらで工業都市を立ち上げ、技術を発展させていったのだから、本当に色々とびっくりさせられる。
中国の文革から改革開放政策に至る流れもちゃんと知らないな〜と思い至り、今回中国に来たことを機に色々調べたりして、幾度となくびっくりさせられることがあった。（中国訪問記のような書き出しですが、以後はまったくそのような内容ではないです笑）
🐇→🐉
今年はどんな年だったのかと振り返ると、予想外のことが多かった年のように思う。5月に父親を亡くし、9月からは映画の専門学校に通い始め、今年のはじめにはまったく予想もしていなかったことに多くの時間やエネルギーを割いている。
ただ、全体を通してみると、なんだかんだで楽しかったように思えている。割とどんなことでも楽しく感じられるようにしてしまう性格が幸いして、今年も一年過ごせて良かった。
さてさて、そんな今年の個人的なベストヒッツというか出会えて良かったな〜というものたちの備忘をジャンル不問、順不同、支離滅裂にあげていく🦄
1.映画と映画製作
9月から映画の専門学校に通い始めたのもあり、以前より映画をみるようになった。新作というよりは特集上映などで過去の作品をみることが多かったが、エグい！、最高だな〜というものに沢山出会えて本当に感謝感激である。特に見れて良かった作品を今の気分でいくつかあげるとしたら、雨に濡れた歩道、スワロウテイル、親密さ、クーリンチェ、ヨーヨー、プラットフォームあたりをあげたい気分であるが、1週間後とかに聞かれたら答えるものは変わっているかもしれない。どれもが尊い。
もろもろなどとせずに、一つ一つについてしっかりと言葉にしたりということもやりたい。その映画を見た瞬間瞬間に、友人と話すなり、勝手に感想を送りつけるなりして（迷惑）、それはやっていたような気がしたので、2024年は月１など一定の頻度や数でもって、見たものをまとめたり、もう少し言葉を尽くし、留めて置けるようなものをやりたいなと思っている。
物語を考えてそれを映像に納めるということの、特に物語を考える側は、誰かと一緒にやったことはあれど、自分で1から立ち上げるという部分はあまりやったことがなかったように思う。やる中での難しさが今までにない感覚で、とにかく触り続けること、触れながら試行錯誤することを意識して、取り組んでいきたい。
以下は学校の課題で撮ったもの。物語をつくることは想像以上に広大で、どこまでも広がっているような野を自分の足で兎にも角にも歩き回っていくことだなと思っているが、ひとつ前にほとんど同じことを書いていたことに気づいた。
2.フジロックと身体と舞台
フェス的なものに行きたくて、きっかけを掴めずに中々行けていなかったのだが、友人ズが行くということでついに行くことができた。会場にいる全人類が楽しんでいて、駅から会場までのバスの中で、すでにみんながフジロックをめちゃめちゃに楽しみにしていることが伝わってきた。
大自然の中で音楽を聞くのは本当に最高で、なんで早く来なかったんだ！とこれまでの自分を叱りつけてやったりもした。
個人的にはYUKIのライブを楽しみにしていたのだが、パフォーマンス中にシャボン玉を飛ばしている人がいて、気づくと僕もシャボン玉に乗って会場に空高くに舞い上がっていた時間があった。元気でパワフルで楽しそうで、無敵だった。自分も必ず無敵になるぞと強く決意したフジロックであった。
フジロックだったからこそ聞いたみたいなアーティストもいて、深夜のレッドマーキーのきゃりーぱみゅぱみゅなんて、本当にもう無敵というか、気づくと飛び跳ねてて、声を出していて、本当にすごすぎた。Lizzoは本当にスターだし、ジンジャールートも生で見れて本当に良かった。
ライブにはそれほど多く行っていなかった人生だったが、フジロックを期に音楽は生で聞けば聞くほどいいという確信を強め、以前に比べてライブにも行くようになった。土岐麻子・柴田聡子など、音源で聞くばかりだったアーティストのライブにも行けて本当に良かった。ライブは行けば行くほどいい。本当に真理だと思う。
2024年も三つくらいライブを予約したのだけど、ライブははずれることもあり、はずれると悲しいものだということが身に染みている。
演劇も今年になってやっと見にいったり、本を読んだりするようになった。映画を撮るにあたって芝居のことを以前よりも考え出したり、物語のことを考えるようになって、自分とグッと距離が近づいてきた感覚がある。2024年は沢山の舞台やその場に立ち現れる身体と出会いたい。
3.文フリとTABF
今年も文フリこと文学フリマに出店し、マミアナズで日記的なものを集めた雑誌狸穴のvol.2を刊行した。1年ぶりだったが、前回に比べて出店する友人たちが増えて、小さな同窓会のようになって楽しかった。コツコツ続けていきたい。
こういうのは回数を重ねるたびにノウハウが溜まっていき、こなれていくはずなのだが、なぜだか1回目よりもスケジュールがギリギリだったり当日のセッティングの準備が不足していたりして、単に回数をこなすだけじゃダメね。計画計画、集中集中、改善改善というお気持ちになった。
今年はTABFにもやっと行けたので良かった。
コロナの期間くらいからずっと行きたかったのが、おそらく去年くらいまで事前申し込みが必要で、気づくともうチケットがなかったり、日にちがすぎていたりで、中々行けずで、今年になって遂に行けて良かった。入場列があったり、身動きが取れないくらいに人がいたりする所もあったりで、予想以上に大盛況で、個人的にテンションが上がるものが沢山あってスーパーハッピーだった。来年も行きたいのと、どこかのタイミングで出店もしたいなと思った。
4.ケアンズからのお便りと日記
友人のTくんが仕事の関係でケアンズに滞在しており、インスタで毎日ビデオレターを送ってくれるのだが、これが本当に良い。
至極当たり前の話であるが、異国であり、そこにいる彼の様がありありと伝わってきて、距離は離れているが、日本にいる時もその距離は近いのではないかと錯覚するようである。
（時折ビデオ電話で通話もする折、本当に同じ空間にはいないことがわかり、その時はその時で寂しくなる。）
日本時間の22:00か23:00頃に送られてくるのを見るのが毎日の楽しみになっていて、実は何かと助けられていたように思う。Tくんはもうすぐ日本に帰ってくるのだが、それが嬉しくもあり、ケアンズからのお手紙がなくなってしまうのかと思うと少し寂しくもある。（嘘です、帰国を心待ちにしております。）
狸穴のZINEでも日記を取り扱ったが、日記、日記的なものはやはり大切なものであるという認識を強めた。もう日記的なものは明日から禁止です！みたいな勅令が出ようものなら、迷わず抗議に打って出ることができる気がする。
5.台湾旅行と異国を訪ねること
マミアナズで台湾に行った。楽しかった。エドワード・ヤンの展示を見たり、美味しいものを食べたり、夜の公園で運動したりしたのであった。今年は、メルボルン、台湾、中国と海外に行き、なんとなくコロナが明けてきたのを感じた。仕事だったり、友人との旅行だったり、帰省だったりで、目的は違ったが、異国に足を運ぶことはやはり楽しかった。2024年は韓国・タイあたりのアジアとヨーロッパに少し行きたいお気持ちがある気がする。
6.阿佐ヶ谷とマミアナと中央線
阿佐ヶ谷には大変にお世話になった。阿佐ヶ谷はイスファハーン。中央線は世界のすべて。2024年は中央線の年になるのかもしれない。自分の東京の出身と言えるほどシティボーイでもないが、中央線出身ですというのは意外にしっくりくるのかもしれない。そんなこんなで、狸穴は中央線に集まりつつあり、東京の中心に穴でも掘ろうとしています。
マミアナとしては、映画を撮り、演劇をやり、ZINEをつくった。それぞれの活動を深いところに持っていき、そこで密度をつくりながら、手の届かないところまではいきすぎないように、納得のゆくものができるといいなと思っている。個人的にはシールやTシャツ、ロンT、雑貨などの不必要であり必要不可欠なものたちをつくっていったり集めることをもうちょっとやりたいなと思っている。古物商取りたい。
以下は友人とつくった短編映画。河川敷は本当に尊い。
さてさて、そんなこんなで2023年を引き継ぎつつ、2024年もやっていこうと思います。
2024年の目標は、
「ストイックにマイペース無敵なモードでワンダフル自信を持って密度にサンキュー」
末筆になりますが、いつも関わってくださるみなさん、本当にありがとうございます🙇♂️
本年も何卒よろしくお願いします&やっていき！
🐯 🐫 🍡 🦍 🦁