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社長のひとりごと(6)

『おこずかい』
財布を夫婦のどちらが握っているか、というお話です。
妻に財布を預けておこずかい制にするのと、自分で財布を握っているのとどちらがいいのか。
「社長はどちらですか?」という質問をよくされます。
私は後者です。私の知る多くの経営者は後者です。
ここからは勝手な分析なのですが、立場のある人の多くが自分で財布を握っているという事実は、自己投資を惜しまないでいい環境を整えているからではないかと思っています。
興味のある書籍を購入する。
経営の勉強会などの講座に申し込む。
同業者や会社の同僚・部下と飲食をともにして情報交換する。
自己を高めるために必要な出費を惜しまない、または出費を抑制される要素を持たないということは、成長の機会を多く得られることにつながります。
反対に、部下の前でいちいち家に連絡を入れてお伺いを立てたり、「すまん、今月は厳しいから行けないんだ」
なんてことを言わないといけなかったりする環境にあっては、委縮してしまって成長する機会を自由に得ることは難しそうです。そして、部下に同情はされども尊敬はされにくいかもしれません。
ですから、質問してくる社員にいつも言うのは、「パートナーの成長への道を阻むような関わり方をする人には、出ていくお金を節約はできるかもしれないけれども、入って来るお金を増やすことにはあまり貢献していないと伝えてみたらいいと思う」ということです。
これを家できちんと言えるような社員であれば、そもそもおこずかい制にはなっていないのですけどね。