見出し画像

ゴミ人間を読んで

西野さんの映画、
えんとつ町のプペルが上映中です。

僕は諸事情でいけないのですが…
なるべく宣伝しようと思っております。


今日はタイトルの通り、西野さん初のエッセイ本【ゴミ人間】こちらを読んだ感想文になります。

読みながら思ったことをつらつら書いていくスタイルの感想文になりますので、読みやすさはありません。しかも長い。よろしければお読みください。




西野さんは20歳の頃からテレビの世界で結果を出し続け、人気絶頂の日々を過ごされる。側から見れば順風満帆。しかし西野さんはいつまでたっても先輩方を追い越す気配がないことに気付き、絶望。テレビの世界から軸足を抜くことを決められる。
そんな中、


『お前は絵を描け』

タモリさんが西野さんにそうおっしゃったそうで。西野さんはそれを疑うことなく、質問もせず受け入れた。
絵本作家西野さんの誕生。

自分は自分のことを正確に評価することができない。一方他人は概ね自分の能力で評価を下してくれる。タモリさんほどの方からの評価ならばそれを疑う余地はない。


 自分で言うのもなんだが僕はよく褒められる。
でも自己評価が低いので「なぜこの人はこんなことを言うんだろうか…?」と疑問に思っていた

ここ最近は、他人様の考えた評価を裏切ることになるので、とりあえず素直にありがとうと言っていたが、心の奥底ではその思いは消えていなかった。

でもこのゴミ人間を読んで、他人に正当に評価されていることを信じると、そこに合わせれるんじゃないかと思った。




西野さんはよく、こうすればいい、とか。気付いた、とか。降って湧いたもののように描かれるが、それは違ってて。

動いているから、次の方法に目がいく。思考が進む。動いているから、今のやり方ではないことがわかる気付ける。失敗がデータになる。


 この考え方がほんとに最高で。
今の僕の環境でも、心の底から挫けれずに入れるのはこの考え方を教えてもらっていたから。
…ニューヨークで個展するとかはしないけど。




そう、西野さんの初めての海外個展がニューヨーク。お一人で会場手配、予算集めから集客から…何でそんなことができるのか。

僕らは、西野さんに限らず、物事が世に出るまでの形になるまでの裏側の努力を知らない。

ここで好きなのが、最初のお客さんの話。
なかなかお客さんが入ってこない中、お爺さんが一人来られる。がすぐ帰ってしまう。

結果、その方がお子さんやお孫さんを連れてきて、堰を切ったように人がなだれ込んでくる。

 ここですごいのって、西野さんはもちろん、お爺さん。すごい勇気の持ち主。お爺さんのおかげで物事が動き出したわけで。お爺さんが、人を動かしたんだな。






正解が簡単に手に入るインターネットの世界。夢を追うことの難しさを知ってしまった世界。夢を追うこと自体が夢物語の世界。

皆が諦めていく。諦めるのが普通。夢を見ている人を見ると、嘲ける様な、馬鹿にしたようなそんな感情が噴き出す。

おい、もっと現実をみろよ。
そんな怖いことするな。
叶うわけない。
叶ったら困るじゃないか、
俺は諦めたのに。
やめろやめろ!

挑戦する人を引き摺り下ろす世界の出来上がり。


西野さんは逆にとらえられた。
こっちが夢を諦めていないから、相手が眩しくて困るんだ、攻撃をしているのは、こっちなんだ。
…そんな優しい解釈ある?!






 読んでいて面白いのが、僕は西野さんのサロンメンバーなので、書かれていることで知ってる内容もある。

西野さんはよく、同じ説明を何回もしろ、という。一回発信したぐらいで相手に届くと思うな、と。

知ってるから『うんうん』と流してしまう…かと思いきや、その時々の自分の状況が違うからだろう、毎回新しい気づきがある。


人それぞれ、何がしかの挑戦をしているからじゃないだろうか。

だから、挑戦者の代名詞のような西野さんの言葉が、都度胸に刺さるのではないだろうか。





自分のことを信じ切っているからこそ、また、今までの挑戦の実績、その裏付けという結果も伴って、西野さんの言葉には自信がある。

昔はそのことを聞いてもらえかったそう。すごく悔しかったんだろうな。


 僕も今の施設で働き始めた時は、もちろん新人の、何でもない介護士だった。割と新人の頃から『素人考えで申し訳ないんですが…』と声を上げていたように思う。スルーされていたがw
そこから15年以上働いて、言うことを少しは聞いてもらえるようになった。

そして今僕は、僕の話を全く聞いてくれない大きなものと戦っている。コロナウイルスや、それに対抗するためだけのシステム。

今まで築いてきたものは壊れていく。自分では太刀打ちできないものに流されていく。


 僕は今取り組みをやっていて、いわば僕の脳内にあるものを形にする作業をしている。

そこには職場のみんなの意見が必要で、もちろんいろんな意見がある。肯定的、否定的、無関心。

僕の目的は、職場をチームにすること。

僕も御多分に洩れず新型コロナウイルスにガツンとやられている。

今それやる?
今やったって…
まだやってんの?

思われていると思う。いや、もうみんなの頭の中にはないかも。そんな状況。

だからこそ形にしたいんだ。目に見えるものに。

あ、こんなこと考えてたのね。と、目に見えたらわかってくれる人もいるはず。増えるはず。

腐らずに声を上げ続けていれば、声が届く人が一人二人はいるはず。

タイタニックで最後、凍るような海で命が途絶えそうなとき、諦めずに笛を吹いたから助かったように。#ちょっと違うか






西野さんを一言で表すと、優しい。どこまでも、どうしようもなく、病的に、優しい。
#主観です

物事を人のせいにしない。全部を自分ごととしてとらえられる。自分がなにができるのか。そう言う考え方をされる。そこについていけないと、厳しいみたいだが。


 僕も今そう言う思考になれている。
今僕が働いている老人ホームは感染対策に追われている。おそらく発生源があるはずで。思い当たるところはあるが、絶対にそのせいにはしない。そもそも確証なんてないしね。

そんな状況・環境を作り上げた自分に責任がある。じゃあ、いま自分になにができるのか、を考える。この方が建設的。至極真っ当なんだけども、みんなそれができない。

なぜなら人のせいにした方が簡単だから。自分は悪くないと思っていたいから。

西野さんはニューマンエラーじゃない、システムエラーだ、と常々言われている。
そういうふうに考える人ばかりなら、世界はもっと優しくなるのに。








西野さんは、子供であっても人格を尊重される。

 僕は自分の子をお子ちゃまだと思っていない。二人とも、人格のある人間だと思って接している。僕の思い通りにはならない前提、というか。
あいつらにはあいつらのやりたいことがあって、その行動の責任は自分らが持てばいいと思っている。
放任するんじゃなくて、見守る。放っといて放っといて、どうしょうもない時はフォローするけど、できるだけほっときたい。

で、あいつらがなにをしても、絶対にあいつらの味方でいる。と決めている。




西野さんの話の中でいつも難しいなぁ…と思うのが、シナジーマップの部分。
自分の活動を有機的に結ぶ地図なんだが…多分活動がそんなにないからピンと来ないんだろうな。
ビジネス的、運営的な視点に疎いので、この辺は難しい…





西野さんは、テレビの仕事で間違いなく結果を出されていた。求められた仕事をバリバリこなし、どんどんと階段を上り、高い高いところまで登られて…ふと我にかえる。

この道であってたっけ?自分が目指してたのって、人に求められることをこなすことだっけ?

どれだけ早く高く上り詰めても、見えてくるのは先人の背中。

そんな時、立川志の輔さんの落語、後藤ひろひとさんの舞台。人に求められたものではなく、自分の面白いを突き詰めた作品をご覧になり、そこで方向性を変えることを決心されたそう。


 そんな世界を教えてくださった志の輔師匠に西野さんが、映画えんとつ町のプペルで主人公に星の存在を教える主人子の父親役の声優をお願いするところがもう涙もので…
みんなゴミ人間買って読んだ方がいい。


ほんとこのエピソードのおかげで、僕はどれだけ勇気をもらえているか。

何かを決断する時、誰かにLINEを送るときでも、かなり気を遣って、一日中かかることもある。
#いや決断の規模がLINEて

結局送るんだけど、その背中(親指)を押してくれるのはこのエピソードなのです。



そうそう、リーダー論も西野さんからむちゃくちゃ学ばせてもらっている。
リーダーは生まれつきじゃなくてその環境が人をリーダーにしていく。

 僕もそうだった。上の人が退職になって、たまたま僕がリーダーに。
当時は困ったし、調子乗ってたなぁ。周りの人にリーダーにしてもらった。  


西野さんと僕、一緒にできるレベルではないが、姿勢を学ぶことはできる。
同じ言葉、同じ覚悟、同じ責任を取ることはできない。はっきり、できない。

施設でコロナ陽性者が出たとき、僕は『今は仕方ない。』って言った。それでうやむやにしようとした。

でも姿勢は学んだ。仕方ないからなにもしないんじゃなくて、仕方ないけど、じゃあなにができる?そう考えるようになった。







まとめ。
今僕は、くらーい穴の中にある。底についてるのかもわからない。まだ落ちている最中なのかも知れない。

西野さんはおっしゃる。自分には夢がある。それを叶える覚悟も。
その言葉がいつも僕には眩しかった、夢がないから。目標がないから。

でもそれでいいらしい。いつだって具体的なゴールが見えるのは動き出した後だ。と。
動くことはできている。今は縛られてはいるけども、もがくことぐらいはできている。

全部肯定してくれるやん。やっぱり優しいやん。

優しいと強いは同居する。強くないと優しくなれない。優しくないと強くない。



今、負けそうやけど、やっぱり西野さんの考え方に触れることができていてよかった。
負けないだろうな、と思えるから。








余談ですが、
確か…今から20年ほど前。僕が高校生だった頃、大阪梅田のLOFTで西野さんを見たことがある。

その頃多分西野さんは20歳くらいだからテレビでメキメキ頭角を現していかれてた頃かな?

特に芸人に詳しいわけじゃない僕でも知ってるぐらいなので、むちゃくちゃ売れてたんだろうなと思う。

革ジャンを肩に引っ掛け、座り込んでなにかを選んでおられた。

西野さんに特別興味のなかった僕は嫌ってることもなかったけど、【おお…西野や…本物や…カッコつけてんなぁ…】という感想しかなかった。

今思えばサインとか握手とかしといてもらったらよかったなぁ。こんなに好きになるなんて、20年前は全く思ってなかった。
#何の話





そんなこんなで、
僕の好きな人、西野亮廣さんの映画、
えんとつ町のプペルが大人気上映中です!

僕はしばらくいけないんですが、
ご覧になった皆さんからの感想がすごくて…
落ち着いたら必ず見に行きます。

まだご覧になられてない方、
どうぞ映画館に行ってご覧ください。

この映画は、絶対見るべきです。

今こそ、必要な映画です。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?