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「青に降る花」制作裏話

こんましゅー!ましろ星からやってきた宇宙の天使、さぶれーぬです。

こちらは2021年4月、4週に渡って配信したラジオドラマ「青に降る花」の制作裏話です。

正直noteへの投稿も初めてだし、何からどういう構成で書いていこうか模索しながらの記事とはなりますが、今後書き慣れていく様子も含めて楽しんで頂けたら幸いです。


※以下は「青に降る花」をお聞きいただいていることを前提とした記事です。ガンガンネタバレするので未視聴の方はご注意ください。


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【裏話①】物語の構想について

これはラジオのアフタートークでもちょこっとお話したのですが、この「青に降る花」はだいぶ前から作ってみたいなーという気持ちとふんわりした構想だけ持っていた作品でした。

きっかけは恐らく5~6年ほど前。

当時のTwitterメインアカウントで、TLに現れた「もらった言葉を使って物語を作る」というようなタグが目に留まりました。面白そう!と持ち前の無鉄砲な食いつきの速さでツイートし、いくつかの言葉をリプで挙げて頂きました。そこでもらったリプの中で一際心を惹かれたのが、一人のフォロワーさんから頂いた「深海、天空、花園」というもの。

え、めっちゃ詩的。めっちゃ美しい。この言葉の並びは興奮する。

ということでこの3つの言葉を元にキャラクターを作り出し、ストーリーを練り、よっしゃ形にするぞとWordを開いて書き始めてはみたものの…。

飽き性で凝り性のれーぬ、完結まで書き終えることは出来ませんでした。完結どころか、起承転結の起の序章みたいなところまでしか書けていませんでした。

その原因は「一文を美しく」「合理的な説明を」「より洗練された文を」…と、いちいちこだわり過ぎていたこと。書いては読み直し書き直しては読み直しをしていたせいで一向に場面を先へ進ませることが出来ず、そのうち文を書くこと自体に飽きが来てしまって、物語を形にしたい気持ちに反して筆が進まなくなりました。

そしてそのまま放置すること数年…。いよいよ、長年あたため続けた物語が日の目を浴びる機会が訪れました。

そう、物語が発表された舞台はもちろん、週刊ましろストーリーズです。

当時考えていた設定の一部を抜粋すると「主人公は少年と見せかけた女子高生で、クライマックスの場面で種明かしをする」「恋をする相手は、異性装をする綺麗なものが好きな男性」「主人公の親友も少年と見せかけた女子高生にする」などなど。この辺はボイスドラマ化に際しても引き継がれています。

余談ですが当初は小説として書こうと思っていた物語なので、一人称を「僕」にしてみたり語尾をちょっと荒っぽく(?)することで男性と思い込ませる仕掛けを作ろうとしていました。
が、ボイスドラマとなると声が付くため、「ちゃんとみんなを騙せるかな?」と心配もありました。男性により過ぎず女性により過ぎず…みたいな工夫をあれこれ考えていたのですが、この部分に関しては話の流れで男性だと勘違いするように作れていたみたいだしあまり心配いらなかったなと後から思いました。
そもそも1年間ラジオドラマを配信してきた中で「私は男性っぽい声が出せませんがこれは男性キャラです!話の流れで分かるよね!?」というゴリ押しをして来たため、ますますただの杞憂だったなーと思っています 笑。

そんなこんなで時を経て形にすることが叶った本作。しかし、実はボイスドラマ化に際して実現出来なかったアイデアもありました。


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