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遠い夏休み

京丹後の八丁浜に立っている。仕事でバタバタと移動しながら資料書いたり、会議を終え夜な夜な資料でも書こうかと諦め混じりの出張だったのが、飯がうまいし現地の人は個性的で僕の好きなタイプな人間ばかりで気がつけば古墳と歴史の話を教会のバーでバナナジュースを飲みながら談笑する深夜帯に至る。

実際、この仕事でいくらのフィーが発生するのかわかっていない。商売人としてあるまじきな感じではあるが、うちの仕事割とそういうものが多い。これいつか社員に怒られるやつだ。社長しっかりしてください、と。
まぁ、でも好きと思える場所や人と何かをよくしていこうという行為が僕は大好きなので必然的にこうなる。

結局手付かずの企画書は、帰宅してからの自分に任せてしまっていたので、今、週末の23時にマシンを開いてキーノートを開くのではなくnoteを開いて盛大な現実逃避を決め込んでいる。

今朝方、京丹後の八丁浜で眺めた日本海は、僕の想像とは全然違う。高浜の海に近いかもしれない。どちらも太平洋のそれで恐ろしい透明度。わざわざハワイとか沖縄とか、遠くに行くより俺ここで家買おうかなと思うほど。
年がら年中、美しい…なんてことなく真冬は大荒れらしい。そういうところも好きだ。日本海側に会社の逃避スポットを作りたい。みんなで金出して買わないか。

ちょっと昔から考えてることがある。
うちには猫がいるし、なかなか実現方法は難しいけれど妄想だけで行くと、拠点以外に支店を作るというか、家を作るということだ。都会から離れると家がゴロゴロ格安で売っている。そして、子供達が夏休みだ冬休みだという時期にどの旅行先も値段を高騰させてくるので割高になる。ケチなのかもしれないがインドア派な人間からすると、吉野家に並ぶくらい嫌なのだ。

そして子供達の休みの時期にぶらっと1ヶ月とか、こういう仕事も何も関係のない場所に引きこもって(根がインドア)、海で遊んだり、本を読んだり、ご飯を作ったり、現地の人と遊んだり。

ほんで、仕事ってこういうとき、すこぶる捗るわけ。
以前に小豆島に滞在制作したとき、果てしなく捗った。ここでデスクあった方が良い仕事できるんじゃないの?というくらい。

たまたま仕事で行き着いた場所がぐっといいところで、そんな妄想をしながら京都へ戻る。妄想は大抵現実になる。できることしか人はイメージできないからね。ひとまず現実逃避を終え、資料でも書くか。

なんだか大人になると夏休みが遠いなぁ。蜃気楼みたいに近づけない。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。