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WONDERとWANDER

今日、ふらっと僕が大変お世話になった方が退職のご報告に来社してくれた。
もうかれこれ8年とかそれくらい前。前の会社の頃に出会い、ぬえ立ち上げで仕事の相談も頂き僕にチャレンジさせてくれた恩人である。

年齢もそれなりに離れているが、若造の僕をしっかり尊重し対等に扱ってくれた。仕事もしたり、飲んだりもした。年齢差を忘れるほど知的好奇心にあふれ打ち合わせはいつも二人で脱線していた。思い返すと面白いくらい脱線していた。

定年前に退職し新しいスタートを切る。
その報告だった。その表情がとても印象深かった。
子供たちは社会にでて、今まで働いてきた業界を抜け新しいスタートを切る。
ワクワクとポッケに入るくらいの不安が入り混じる。
あーこれが人の魅力であり美しさなのかもしれない。
目の前で楽しそうに話す顔を見て、そんなことを思った。

僕は自分で会社を作って、少し先に冒険に出ている。
創業当初を思い出した。高さの合わないテーブルで仕事してたな。
オフィスは何もなくて仕事もなんもなくて、明日のことなんかわからない。
なのにワクワクしていた。その時おなじようにポケットには少しだけの不安があったように思う。

新しいスタートには必ず二つのワンダーがある。
ワクワクや驚くようなことのWONDER。
どう解決していいかわからない、さまようWANDER。

今日、御丁寧にわざわざ顔まで出していただいて。
昔話と未来の話。最高だなと思った。初心を思い出す感じ。
でも、あの人はいつも初心で向き合っていたのだと気付く。
振る舞いや物腰の柔らかさにそのスタイルが滲み出ている。

ワクワクも不安も大事に抱えて
楽しそうな方向に一緒に進んでいきましょう。
そして、また交差する時、一緒に面白いもん作りましょう。
感謝を込めて。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。