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ワクワクする係の重要性

片道2時間ほどかけて福井県へ向かう。昨夜は続けざま2軒とも素敵な店で日本酒がミネラルウォーターかな?ってくらい進んでしまった。朝起きて集合時間の10分前。ただよう酒の香り。抜け切らない酒を連れて日本海を目指す。

僕は道中が好きだ。仕事の話も暮らしの話も知らなかった相手のことや自分のことを交換し合いながら目的地を目指す。このプロセスは娯楽にちかい。運転してないって楽さもあるんだろうけど、飲み屋で知らないおじさんの話を聞くみたいなスルメ感がある。

人の話はまるで本のようだなと思っている。
知らない物語が人それぞれの人生にある。ページをめくるたびに主人公の人柄がじんわり沁みてくる。誰かの人生を知るということこそ生きる醍醐味なのかもしれない。

なかなか酒が抜けないのでサービスエリアで水を飲む。
水は美味しい。日本酒くらい美味しい。体のアルコール濃度が薄まっていくことがわかる。少しずつ頭がクリアになって会議が始まる頃には通常営業に戻すことができた。

昨夜は新聞の未来についての議論だった。
これがとても面白い。メディアってなんだ?ってことをいろいろ話す。
今日は街をどうする?どんな街だとワクワクする?街の未来ってなんだろうっていう会話だった。

いつも身近で巻き起こる議論はワクワクする。
答えなんてない問いなので夢物語でもなんでもOK。
なんかときめかずにはいられない発想が出た時に、どうやってこれを実現するかって血を絞る時間も好きだ。

何より、一緒にワクワクしたり悩んだりしてくれる仲間がいてこそのものだなと思う。作りたいのはいつだって予想してない特別な何かだ。
僕はチームで子供のようにワクワクしてる係に近い。
でも、そのポジションとても大事かもなと最近思っている。
落ち込んでる空気も変えていける。不利な状態も逆手に使える。
そこから生まれる見たことないものを見たくて仕事を続けているのだなと思った。

今日も明日も明後日も、できれば死ぬまで。
ずっとこんなことをしていたい。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。