Twitterの #10年を振り返る でハッとした。

Twitterで#10年を振り返るというハッシュタグが流行っていた。
気晴らしに振り返ってみたけど、簡単な装置なのにすごい自身の振り返りに向いてる投げかけだなと思った。

ちょうど10年前、息子が生まれていた。
この10年間何があったかを振り返ることがなかった。
軽い気持ちで振り返る10年は人それぞれ違うのだろう。
それを想像するとこのハッシュタグはすごい意味がある投げかけだなと思ったのだ。

140字というのもいい。とても重要なことしか書き残せない。
いろんな仕事をするなかでターニングポイントとなる仕事もあればライフイベントもある。140字の制限性がまるで1日24時間1年365日しかないようにぐっと書き収めないといけない感じがまたよかった。

10年のうち、3年ほど飲んでいる。めっちゃリアル。
いろいろ作るものに対して悩んでいた時期でもある。仕事は来るけど果たしてそれは自分がやるべき仕事なのか。これが本当にやりたかったことなのか。会社やりながら悩んでもいた。俺、どんどんつまんなくなってない?と思う気持ちと数字を作らないといけない責任が二重であった時期だなと、振り返らないと思い出せないことだなと思う。

今も数字=お金とは向き合っている。明確に違うのが以前は数字を嫌っていたってことだ。今はお金は心拍数を図るみたいにもっと身近に感じれている。前より少し好きになれた気がする。

このお酒に溺れていた時期は、デジタル仕事とアナログ仕事がひっくり返って、広告の仕事の割合がぐっと減り新しいタイプの仕事が色々と舞い込んできた時期でもあった。それへのやりがいを感じつつも、どう作っていくのか苦悩していたりもした。同じアウトプットカテゴリなら安定するんだけど、自分はコロコロ変わっている。その不安定さも悩みの一つだった。

いうてるまに最初の会社創業5年が経過し、立ち上げた僕自身が最初に成仏=退職し、新たにNue incを立ち上げる。
この頃、もう自分のアウトプットには悩まなくなり、武器はアイデアとコンセプト。そして、まわりにいる多彩なクリエイターたちだと割り切れていた。アイデアという根幹的なものを扱う仕事でアウトプットは自然とばらける。それに全て対処するのに悪戦苦闘していた日々が酒に溺れてた時期かもしれない。

今はそこで学んだ知識が備わっているので、真新しいものはあまりない。安定している。その上でいろんなアウトプットが作れると思っている。何より今の自分に自信を与えてくれたのは子供達だ。悩んでる時期も子供達と一緒にいれたのがよかった。いろんなものが新しく、作ってみたものは嬉しそうに見せてくる。それでいいのだ。いや、それがいいのだと思った。

これどうしたらもっとよくなるかな?そんなことを相談してくるまでに成長している。20代後半30代前半は何か完璧な松倉たるものを打ち出さなければいけないという呪いみたいなものに囚われていたように思う。そんなもの誰も期待していないのに。

今はのびのびと発想し、これだと思うアウトプットに全力で向き合えている。仲間たちとともに。また10年後、この日々を振り返った時に酒の苦悩の期間が内容に今を全力で生きるしかない。

Twitterのちょっとした遊びにのってみたら、なんだかすごいスッキリした。
ありがとうハッシュタグを作った誰かさん。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。