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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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2019年12月の記事一覧

かつての君へ

今年は、生きてきた中で一番短く感じた一年だったかもしれない。 果たして成長を遂げれた1年だったか、まだ実感には至らないけれど 納会にわらわらとクライアントも、一緒に作った仲間も、新しいことやろうぜって盛り上がる同士も、浴びるほど酒を飲みまくった友人も、うちの会社の仲間も一つテーブル囲んで笑い合っている風景は、なんとも美しい光景でした。 2020年なんて未来のことだった。その未来に足を突っ込むのか。 とても不思議な感覚だ。車なんて空を飛んでいると思っていたし、子供の頃の自分

当たり前のことに感謝して

パタパタと雨の音が聞こえて目を覚ます。 隣では猫と息子が眠っている。可愛らしいなと眺めていたら、ついうっかり眠りに誘われてコタツで寝落ちしていた。お風呂からぽたんぽたんと水が滴る音が聞こえる。のっそり起き上がって静かに漏れる風呂の水を止める。僕はやたら耳がいい。 にゃあと足元に猫が擦り寄る。うちにいる末っ子猫。 抱きかかえてリビングに戻り本を読む。外は少し暗い。時計をみるとまだ4時半ごろだ。曇天。光がどこの隙間からも漏れることなく、この街を覆っている。いつも、その雲の上の晴

全員をエキストラにしてしまえ

19時までにスタッフは撤収。 今年の終業と来年の始業を告知し友人にもらったビールをチェイサーにウィスキーを飲む。まだいくつかの仕事は残りつつも、2019年が終わった感じがほんのり。お酒のせいかな。サザンオールスターズのネット配信が始まり音だけは夏な事務所。 自分のことは自分で計画して実現すればいい。超簡単。 でも、この1年は増えていく仲間に僕の価値観(文化)を理解してもらうための期間でもあり、この1年残業ゼロを実現できた。それが当たり前になったのは自分を褒めたい。定時とか守

「仕事」か「私事」を考えた

東京出張で京都を離れていた。 仕事(しごと)と私事(わたくしごと)の二つが目的だった。 私事の方が結構急なあれだったので迷惑をおかけしてしまった。 そこに仕事を重ね合わせ急に打ち合わせとかねじ込んでもらった。 会いたい人にも会えて、帰りの電車で疲れて寝落ちするかなと思ったけどいろいろ考えることが多くて2時間半の考えタイム。 「仕事」と「私事」、どちらも読もうと思えば「しごと」と読める。 で、僕の仕事は限りなく「私事」なのかもしれないとおもった。 全ての仕事が「私のこと」だっ

この哀しみもしっかり飲み込んで生きていく

疲れ果てたおじさんのイビキをBGMに東京へ向かっている。イビキをリアルタイムで取得して別の楽曲に変換したら毎日人類のいびきの数だけメロディが生まれるのかもしれない。 東京へは私事と仕事の2つ。 今、浜松を通過している。友達の顔を見にいきたいがまずは東京に行かなければ。仕事も暮らしもないまぜで生きている。お客さんなのに同士や友人のようであり、暮らしの中の友人たちと大きな差はない。全ての友人たちが僕にはない謎のエキセントリックな才能があって、年齢の差も関係なく尊敬できる。これは

"何を納品するか"を考えたことありますか?Nue incが感じた違和感と新しい納品

ぬえさんとしても初の試みとなったUMIKARA オンラインショップが公開されました。何が初の試みかっていうと、うちで作ってないんです。 何いうてんねんと思う人もいるかと思いますが、あるとき福井県にお呼ばれしまして、漁港一帯の再開発計画の相談でした。 施設に先行して、地場のものをしっかり商品として作り、販売できるECサイトを作りたい(と、ほか色々なことを変えていきたい)という相談を受けて現地の人たちと飲み、会話を重ね、「うん、うちら作るのやめよう!」と判断しました。   カ

次は誰のための10年か

人はどれだけ他者のために優しくなれるかが成長の鍵かもしれない。 子供が生まれたとき、人生の主役が自分から子供へと変わる感覚があった。 自分のために生きていた時間が、子供のために生きていく時間へ移り変わる。 僕らのような作る仕事の人たちは、それをきっかけにアウトプットの質が変わると先輩に教えてもらったことがある。体感して思うけど、作るものが圧倒的に優しくなった。 昨年思い立って社員が3人も増えた。たった1年でのことだ。 この時も子供ができた時と同じような感覚があった。それま

すべてのものに「あるべき場所」が存在する

電車に揺られて2時間。バスに揺られて1時間。 降り立った駅で「あぁ…ここに繋がってるのか」と見えないリンクが繋がったり、バスから見える日本海の、その下の美味しい海産物を想像したり。 片道3時間かけて、僕は伊根にウィスキーを飲みに行った。 今日は仕事のついでにきたの?とみんなに聞かれる。 「いえ、飲みにきました」と伝えると「あ、こいつ頭おかしいな」の気づきの後に生粋の飲兵衛やなと、ポジティブな方に着地していく。 前から噂で聞いていた「ウィスキーナイト」のために旅に出たようなも