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読書日記(2023.10.27) ちよもの

川端康成の『毛眼鏡の歌』で読書会をした。

読書会の途中で、川端の婚約者であった伊藤初代のことを思い出して、読書会の後、Wikipediamp「伊藤初代」の項を読んでいた。

平成二十六年に鎌倉の旧川端康成邸で、川端が彼女に宛てた手紙11通と、未投函の川端の手紙が見つかって、研究が一気に進んだそうである。

川端康成、学生時代の恋文発見 「伊豆の踊子」などに影響か 日経新聞

その研究の成果は、


に詳しい。

たまたま積ん読だったので、引っ張り出してきて、巻頭のの写真を見たら、伊藤初代が、カフェの女給時代の佐多稲子と一緒に写っている写真まで収録されていた。

伊藤との交際をテーマとした小説は「ちよもの」と呼ばれているそうである。彼女はカフェでは「ちよ」と呼ばれていた。

『毛眼鏡の歌』も「ちよもの」であった。

だが、巻末一覧の「ちよもの」からは漏れている。

(おわり)

お志有難うございます。