読書日記(2023.9.14) のがれて都を出ました。懐中には五十円。
阪神タイガースがリーグ優勝した。
阪神が優勝しそうになってきてからは、毎日試合結果などYouTubeでチェックしていた。
阪神が強いというよりも当たり前のことを当たり前にこなして、チーム力で優勝したという感じだった。他のチームが弱すぎる。
岡田監督は、結果が出ない選手にプレッシャーをかけるのが上手いと思った。レギュラーになるレベルにない選手を温情で使い続けることはなく、すぐにファームに落としていた。
選手の交代も、手遅れにならない一歩先ですすめていた。
祝勝会の後の村上投手と大竹投手のインタビューを見たのだが、今の若い選手は、すね毛を脱毛しているらしい。
野球選手っていうのはオスっぽさ全開だと思っていたのだが、今の阪神の選手はみんな、サッカー選手みたいな淡泊な印象である。
大山選手は、映画に出てくるときの「いいジャイアン」にしか見えない。
朗読しました。
朗読しながら、吹き出してしまっている箇所が何箇所かあるのだが、録りなおすのが面倒なので、そのままアップしてしまった。
井原退蔵は、森鷗外と志賀直哉が合体したような作家で、木戸一郎は、太宰治と、太宰に影響を受けた田中英光のような太宰信者という作家なのだろう。
志賀直哉に対する愛憎を感じさせる箇所がいくつかあった。
「小説の妙訣(みょうけつ)は、印象の正確を期す」というのは志賀文学そのものだ。
井原が、木戸一郎の手紙の内容と、実際の宿での様子が、全く違っていて、嘘ばっかり書いていること、一発傑作で当てたいという下心を諌めるところなどは、面白かった。
木戸一郎の作家としての屈折した心理になかなか読み応えがあった。
(おわり)
お志有難うございます。