読書日記(2023.10.15) 『パリは燃えているか』
NHKBSで放送していた『パリは燃えているか』を録画で一時間ほど視聴した。
オールスターキャストである。
冒頭、ヒトラー暗殺未遂事件が描かれている。
これは、トムクルーズ主演の『ワルキューレ』で描かれた事件である。
『ワルキューレ』もNHKBSで放送していたのでみたが、あんまり面白くなかった。
パリのレジスタンスとドイツ軍との攻防を描いている。
パリ解放に尽力したスウェーデン領事ラウル・ノルドリングをオーソン・ウェルズが演じている。
私は、俳優としてのオーソン・ウェルズが大好きなので、見入ってしまった。
恰幅が良くて、飄々としていて、スクリーンでとても存在感を発揮していた。
ラウル・ノルドリングは、反ユダヤ人主義で、ナチスに対する共謀罪に問われ、デンマークに亡命していたルイ=フィルディナン・セリーヌへの寛大な処置もフランス当局に求めたそうである、
『ガス燈』でモラハラ夫を演じていたシャルル・ボワイエも出演。
オールスターキャストなので、アラン・ドロンやジャン・ポール=ベルモンド、イヴ・モンタン、カーク・ダグラスなど、いろいろなスターが出ている。
レジスタンス運動があったから、実存主義もあったんだということを考えながら見てしまった。
でも、なんだかんだで、レジスタンスを顕彰する、歴史プロパガンダ映画のような気がしないでもない。
(おわり)
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