時代の終わり

USJのスパイダーマンのアトラクションが本日をもって終了した。2004年から実に20年間たくさんの人を楽しませてきた。私も、その一人だった。

熱狂的なUSJファンではないので、乗った回数は人並み程度だけれど、ずっとあったものがなくなるというのは、非常に大きな変化だ。

バックトゥザフューチャーが無くなったのも記憶に新しい。今回、ターミネーターとバックドラフトも無くなるそうだ(気づいたときには休止していた)。慣れ親しんだアトラクションが複数無くなって、心に穴が空くというか、これが一つの時代が終わる、変わるということかと感傷に浸っている。

30年くらい生きていれば、時代は変わる。通信のことを挙げると、ガラケーが普及してスマホが生まれて一気に普及して、パソコンも一家に一台はあるのではないだろうか。高速通信、大容量通信ができて、日々生まれては消えていく時代の波の中に我々はいる。

そう思うと、20年という長寿のアトラクションが無くなるのも驚くことではない。安全面だってあるし、大人の事情ってやつもあるだろう。でも、スパイダーマンはUSJの象徴とも言えるアトラクションの一つだったと思う。それが無くなったという衝撃は、頭をガンと殴られたような衝撃だ。

あの時代は良かったなと言いたいわけではないけれど、私の中の黄金期が終わって、もう私が知っているものではなくなって、ついていけなくなるじゃないけれど、時代の移り変わりをひしひしと感じる。悲しいというか、胸が苦しいというか、置いていかれているような、これが老いなのだろうか。

働き出してから、周りが高速回転しているような、自分だけ取り残されているような気がする。流行りのものに興味が無くなり、ついていけなくなり、自分の年齢も思っているより進んでいる。みんなそうなのだろうか。いわゆる好奇心が失われていって、この先大丈夫かなと思う。

時代の波に流されるのも、体力がいるようだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?