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帯広競馬場に「ばんえい競馬」を見に行ってきたよ

ギャンブルとしての競馬の話は一切出てきません。ワタシは馬券を買ったこともありません…悪しからず。

9月の北海道弾丸旅行。帯広で行ったとこ2ヶ所目。それは…競馬場!

競馬場には過去に一度だけ行ったことがある。写真にハマっていて、今よりもうちょっとゴツめの一眼レフと望遠レンズなんぞ持ち歩いて遊んでいた頃に、府中競馬場にレースの写真を撮りに行ったのだ。疾走するお馬さんはかっこいいのでそれなりに撮ったが,ハマるほどでもなく1回きり。

ところが帯広競馬場のレースは他とはちょっと違うらしい?と聞いたので見に行ってみることに。

ここで行われるのは「ばんえい競馬」。普通の競馬はスプリンターのサラブレッドがコースを全力疾走するが、ばんえい競馬では、ばん馬と呼ばれる力持ちの馬が重たいソリを引いて坂道を登ったりするらしい。サラブレッドはスラリとした細マッチョ体型だが,ばん馬はずんぐりして筋肉ムキムキのマッチョそのもの。これはちょっと見てみたいかも…。
しかもこのばんえい競馬、かつては北海道の他のいくつかの競馬場でも行われていたけど,今では帯広競馬場(ばんえい十勝)だけになっちゃったんだって。

レースは土・日・月に行われる。ウェブサイトで予定を確認すると,この日は14時20分に第1レースが始まるということなので、40分ぐらい前に競馬場に到着。まずは併設の「馬の資料館」へ。

ばん馬はもともと北海道開拓時代に農耕馬として持ち込まれたもの。
農耕馬というのは何をするかというと、こういうことをする。

これは「プラウ」という道具を馬に曳いてもらって土を耕してるところ。北海道開拓の最初期の頃は人の手だけで原野を開墾して農地にしていたんだけど,やはりそれは大変な重労働。ドイツ人が経営する農場にプラウが導入され、その後徐々に広まったのだとか。

で、こういうのを曳ける力の強い馬は日本にはいなくて,フランスから入ってきたトロッターという馬が使われたとか。
そして、お祭りの時の余興としてそれぞれの家の農耕馬に重いソリを曳かせて力比べをさせたのがばんえい競走の始まりなんだそうな。

資料館には、馬の世話をするためのブラシなどの道具の展示や、「装蹄師」とよばれる、馬の蹄の手入れをして蹄鉄をつける専門職についての解説なんかもあった。

一通りお勉強したところでそろそろレースが始まる…というわけで最前列を陣取ってみる…といっても,今は馬券もネットで買ったりするみたいだから競馬場に来る人は少なく、空いている。

平地ではそれなりのスピードが出るが…。

障害(坂道)では渾身の力を振り絞って、1トンもあるソリをじりじりと引き上げる。

坂を登り終えたところ。

コースは200mらしい。長距離を走るわけじゃないのであまり差がつかず、かなり接戦な感じ。
これは疾走する普通のレースとは違った迫力がありますね…。

この日,競馬場では「ウマ娘」とのコラボイベントが行われていた。

限定ショップもあり、かなり賑わっていた。

こちらはウマ娘とは180度別路線のムキムキマッチョなばんえい十勝公式キャラ「ばんば君」。ワタシはこっちの方が好き。

ばん馬を間近で見られる「動物園」のコーナーもあった。尻の筋肉すげぇ!

軽食コーナーにはラーメンとかカレーとかの店があったが,そそられたのは串焼き屋台。エゾシカを食べたよ。脂身は結構獣くさいけど美味しかった。

馬券の買い方とかちゃんと勉強すればもっと熱中できたかもしれないけど,お馬さん眺めるだけでも結構楽しかったよ。

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