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閑話休題:「刹」とは何ぞや

京都についての本を見ていると、「創建〇年という、由緒ある古刹です」「名刹です」などと、「刹」という漢字が頻出します。コサツ、メイサツと、読み方が「サツ」とは知っていても、「刹」自体は見慣れない気がしませんか?

「刹」は梵語(古代インドの言語・サンスクリット)の単語を、漢字で発音を表現するかたちで中国語に翻訳したものです。仏教用語には、この種のことばが多いですね。「寺」とか「み仏の骨を納める塔」を意味します。現代の日本では、「お寺」の意であることがほとんどです。

トリビア:「一瞬」を表す「刹那(せつな)」、これもルーツは梵語です。時間の最小単位を指すことばで、
指を一度弾く間=60とか65刹那
です。(う~む、古代インド人の数学センスすごい!)ちなみにこの際の「刹」は「サツ」でなく「セツ」と読むのでご注意を。「殺す」と字面似てますが、混同しないでくださいね…。


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