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5月24日(2017年) 絵に描いたようなカウンター2発、済州と第1戦は0-2

3年連続出場で徐々に成績向上

 浦和レッズは2013年、5年ぶりにAFCチャンピオンズリーグに出場すると、1年空いて2015年から16年、17年と3年連続で出場。この3シーズンの成績は、15年がグループステージ敗退、16年がグループステージ突破するもラウンド16で敗退、そして17年が優勝と、2007年に初出場で初優勝を果たしたときのようにはいかなかったが、経験を積み重ねる形で成績が向上していった。

GS1位突破でR16第1戦がアウェイ

 連続出場の3年目、2017年はグループステージを1位で通過。これが前年と違うところだった。
 グループ1位と2位の大きな違いは、ラウンド16のホーム&アウェイの順序だ。前年のラウンド16はFCソウルとの戦いで、第1戦がホーム、第2戦がアウェイだった。その結果についは明日、詳しく記す予定だ。

 2017年5月24日(水)、浦和レッズは韓国・済州島に遠征し、済州ユナイテッドとAFCチャンピオンズリーグラウンド16の第1戦を行い、0-2で敗れた。済州は、堅い守りから速いカウンター攻撃が得意なチームで、その戦術にまんまとハマった2失点だった。

初めての相手、済州ユナイテッド

 レッズがACLで対戦した韓国のチームは、全北現在モータース、城南一和、水原三星、浦項スティーラーズ、FCソウル、そして、この済州が6チーム目だ。その後、2019年に蔚山現代、今年2022年に大邱FCとも対戦しているが、今日の話の時点では6チームだ。中国のチームが今年で5チーム目であることを考えれば、韓国の対戦コレクションはだいぶバラエティーに富んでいると言える。

MDPから

 その中でも済州島はリゾート地として有名だ。朝鮮半島の南の島で韓国の中では最も暖かく、緯度は博多と同じぐらいだが、島の周りを暖流が流れているので、暖かいらしい。実際、この時期は暖かかった。ただ、試合があった済州総合競技場は、観光客が多く訪れる地域とは離れているらしく観光気分はあまり味わわなかった。ホテルにカジノがあったのは、済州っぽかったが。

堅守速攻のチームだと知っていても

 済州ユナイテッドは前年Kリーグ3位で、本来プレーオフに回るはずだったのが、全北現代がスタッフの不祥事によりACLを出場停止となり本大会に繰り上がった。これがACL2度目の出場で、今回が初めてのラウンド16入り。そして韓国勢唯一の勝ち残りチームだった。Kリーグで当時12試合11失点と守備が堅く、カウンター攻撃に冴えを見せることで知られていた。堅守速攻のチームだ。

MDPから

 そういう相手に先制点を与えるとやっかいだ。しかし、わかっていてもやられてしまうから「得意技」なのだろう。7分、レッズの縦パスを奪われると、そのまま運ばれ、レッズの守備が整う前にロングクロス。これをヘッドで叩き込まれた。絵に描いたようなカウンターで失点した。
 その後はレッズも同じ轍を踏まないよう、ケアしながら反撃したが、なかなかゴールを割れず終盤を迎えた。1-1でホームに戻れればいいが、0-1のままでも最悪ではない。さじ加減が難しいなと思っていた矢先、アディショナルタイムに済州ゴール前でパスをカットされると、再びカウンターで2失点目を喫した。

MDPから

 2点目を取られたら最悪だな、と思っていたらそのとおりになってしまった。もしかすると、最後の攻勢はレッズに守備の意識を薄めさせるための相手の罠だったのではないか。そんなことまで考えたほど、きれいなカウンターだった。
 さすがに意気揚々と日本に帰る気分ではなかった。

MDPから

 さて、みなさんは2017年5月24日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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