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さいしんコラム#1194~大きく響くカウントダウン/でも新年のカウントダウンとは違う

 4月14日(日)、INAC神戸が東京ベレーザと引き分け、実質的な勝ち点でレッズレディースが上回った。これで5月18日(土)の第21節・I神戸との直接対決をやや有利に戦える。そう思っていたら、18日(木)の第15節でI神戸がサンフレッチェ広島レジーナに敗れ、勝ち点差が暫定7差、実質4差となった。
 レッズレディースは5月3日の第18節と6日の第19節に勝てば、第21節でI神戸と引き分け以上で最終節を待たずに優勝が決まるし、万一敗れてもまだ勝ち点1差で上回っているから、ホームで迎える最終節で勝てばWEリーグ2連覇が達成できる。
 もちろん、これはI神戸が5月2日(木)から12日(日)までの3試合にすべて勝った場合で、どこかで勝ち点を落としたら、また変わってくる。でも他人の皮算用をするのは誰かに任せよう。

 WEリーグ2連覇へのカウントダウンが大きく聞こえてきた気がするのは、I神戸が失速したからではない。その前の時点、レッズレディースが勝ち点1下回っていたときでも、残り全部勝てば逆転優勝だったのだから、カウントダウンは始まっていたと思う。
 それがひと際大きく響いたと思えるのは、さいしんコラムに書いたように、守備陣の負傷離脱をしっかり補う新人たちの存在を実際にピッチで見たからだ。27日(土)の広島戦は、後半相手に攻め込まれる展開が長かったが、以前なら1失点していたかもしれない試合を完封したのを見て、「強い!」と思った。
 安藤梢、猶本光、高橋はなという、昨季のMVPと日本代表2人を欠きながら現在の成績を維持しているのは、チームが成長してきたことを示すものではないだろうか。

 とはいえ、まだ道は途中。新年のカウントダウンは勝手に進んでいくが、優勝へのカウントダウンは、自分たちが全力で勝ち取っていかねばならない。まず連休中の2試合、トーナメントの準々決勝、準決勝のつもりで、勝ちにこだわってもらいたい。

 


 


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