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さいしんコラム#1180~あと2日/「しかない」のか「もある」のか

 10月11日、日産スタジアムで横浜F・マリノスと戦い、0-1で準決勝第1戦を落とした日。
 選手のバスが出発するのを待っているクラブのスタッフに僕はこう言った。
「大丈夫、大丈夫。これまでホーム&アウェイの第1戦がアウェイで、1点差で負けたときは、必ず第2戦のホームで逆転してるから」
「え、本当? そういうデータがあるんなら、少し安心した」
 それほど古くないスタッフは、自分がいないときの試合まで頭に入っていない。これは32年取材してきたオッサンが伝えるべきことだ。

 3回ある、その逆転勝ちはすべて頭に入っていた。1999年の大分戦、2003年の清水戦、そして2013年の川崎戦。3試合ともアウェイの第1戦を1点差で落とし、ホームの第2戦で必要な点を入れて勝ち上がっている。そしてアウェイの第1戦を1点差で負けた試合はほかにない。第2戦のホームが駒場だろうと埼スタだろうと、勝ち上がり率100パーセントだ。
 当然、このことはMDPのコラムにも書いた。そして今季も、そのデータに入れるべき事例が一つ増えた。相手は昨季のJリーグ王者で今も優勝争いをしている横浜FMだから大威張りだ。

 そんなとき、さいしんコラムの「EXTRA」にもあるように、エル・ゴラッソ編集部から11月2日付のルヴァンカップ決勝プレビュー号の巻頭コラム執筆という光栄な打診があった。テーマを見て、すぐに上記のデータが頭に浮かんだ。これにACLのノックアウトステージでの事例を合わせれば、かなり根拠が強くなる。
 ということで書かせていただいた次第だ。もちろん僕の拙文だけではない。ふだんレッズを熱心に取材しているレッズ担当記者、沖永さんの記事や、ショルツのインタビューほか、盛りだくさんの内容で何ページもあるらしい。正直、紙で発行していた時期より決勝に関して厚くなってないか?
 聞けば、「ルヴァンカップ決勝キャンペーン」で11月7日(火)までに加入すれば1カ月無料で読めるという。これからレッズのポジティブな記事がどんどん掲載されるはずだから、今がチャンスかもしれない。
 のぞいてみるならコチラだが、今回の記事の配信は19時半からとのこと。「ルヴァンカップ決勝キャンペーン」が17時半から始まるらしい。
 https://elgolazo.jp/

 エルゴラの宣伝が過ぎた(笑)。
 ホーム&アウェイの、第2戦ホームの強さをいくら強調しても、決勝で浦和レッズが勝つ保証にはならない。いや、保証などない。すべてはチームの準備と当日の戦いぶり。そしてサポーターの後押しに懸かっている。
 そして、サポーターがエネルギーを燃やす触媒になれば、と願って力を注いだのがMDP決勝特別号だ。
 今回珍しく、見どころをクラブオフィシャルに書かせてもらった。
 https://www.urawa-reds.co.jp/clubinfo/205345/
 表紙はここで見られるが、表4=裏表紙にも注目だ。広告がないので、中のページも記事がぎっしりなのだが、裏表紙も工夫したつもりだ。天皇杯を含め、これまで10回以上発行しているMDP決勝特別号の中でも初めての、そして今季ならではのページになっていると思う。誰かが持っているのをのぞき見するだけでもいいから、ぜひ見て欲しい。
 そうだ。オフィシャルに書くのは面映ゆいのでやめたが、巻末のコラムもめいっぱい力を入れたつもりだ。
 
 決勝が近づくと今のうちに言っておきたいことが後から後から出てくる。とくに今回はMDPの校了が1日で、決勝までまるまる2日ある。2日しかないのか、2日もあるのか、わからないが、だんだん高ぶってきたのは感じる。この分だと明日が心配になるな。

国立でこれは出ないが、シャットアウトを目指せ!

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