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6月4日(2000年) 「こんなはずじゃない」その1

 2000年6月4日(日)、浦和レッズは駒場スタジアムにコンサドーレ札幌を迎えて、J2リーグ第17節を行い、0-1で敗れた。これがこのシーズン2敗目で、目標であるぶっちぎりのJ2優勝にかげりが見え始めた時期だった。

15試合目で札幌と初対戦

 札幌とはこれがJ2で初対戦。当初は4月9日に、室蘭で第6節が予定されていたが、約30km離れたところにある有珠山が噴火した影響で7月に延期された。それでレッズとしては15試合目にようやく、ライバルと目される札幌と対戦したのだ。
 レッズは14試合で勝ち点38、札幌は13試合で33。3位の大分が15試合で31という状況だったから、やはりこの2チームによる優勝争いという様相になりつつあった。

 もちろんサポーターもそのことは十分わかっており、レッズサポーターはそれまでの試合に増して気合が入っていたし、札幌サポーターもビジタースタンドをぎっしり埋めて迫力のある応援をしていた。この日の入場者は19,222人。このシーズンは1万8千人を切ることも珍しくなかった中で、超満員の入りだった。

「俺達にAWAYは無い」と言うだけのことはある多さだった
永井雄一郎は何度も札幌ゴールに迫った

 前半はレッズが圧倒したと言ってよかった。札幌陣内で試合を進め何度も惜しいシュートを放った。しかしゴールを割れずに折り返し、迎えた57分、札幌FKから先制されてしまった。75分に札幌のエメルソンが警告2回で退場になってからは、10人で守りを固める相手から1点が奪えなかった。
 この敗戦で、レッズは1試合未消化の相手に勝ち点2差に迫られ、首位の座が危うくなった。

この1敗はかなり衝撃だった

 この年、何度か頭をよぎった「こんなはずじゃない」という思いが、最初に訪れた日だった。

 さて、みなさんは2000年6月4日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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