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4月15日(1995年)メーンスタンドの端から見た、桜とゴール裏と4点

 1995年4月15日(土)、浦和レッズは大宮サッカー場に柏レイソルを迎えて、1stステージ第9節を行い、4-0で勝利した。第7節アウェイでセレッソ大阪に、第8節アウェイの国立競技場で横浜マリノスに、どちらもVゴール勝ちで2連勝した後、チーム初の3連勝を、完封勝ちと初4点差勝利で飾った。

久しぶりの試合はメーン観戦

 もちろん、初の3連勝だからレッズ30年の歴史に刻むべき試合なのだが、それともう一つ、この試合を取り上げたのは個人的な理由もある。
 僕が初めて客席からレッズの公式戦を見た試合、だということだ。
 僕はそのころ、病気のため第3節からスタジアムに行っておらず、検査入院もしていたが、めでたく原因が判明し、12日に退院。寛解したわけではなく、仕事には復帰できなかったが、出歩くことも可能になったので、電車とタクシーで大宮サッカー場に行った。クラブに断わって、もらっていたスタッフADで入場し、メーンスタンドの端っこで見ていた。当時の大宮サッカー場のメーンスタンドはブロック指定だったので、何とか入れた。

ゴール裏の詰まり具合あらためて確認 

 1992年には、ヤマザキナビスコカップを大宮サッカー場の記者席で見ていたが、メーンの端からはこんな光景なんだ、ということを知った。
 4月15日で桜がまだこんなに咲いていた。

 そして上から見るとゴール裏の“詰まり具合”も、よくわかった。


 何しろ、勝ったC大阪戦は全く見る手段がなかったし、横浜M戦は退院して急いで家に帰ってテレビをつけ、ウーベ・バインのVゴールが決まるところだけは間に合った。
 レッズで通算2度目となる2連勝をほぼ見られなかったし、それでなくても試合に飢えていたから、この日は楽しかった。

何とか撮れたギドのシュート

 試合はレッズの持ち味である堅守速攻がはまり、柏には90分でシュートを3本しか打たせなかった。そして前半22分にウーベ・バインが先制すると、37分に福田正博が2点目。後半もバインがPKを決めて3-0と突き放し、13分にギド・ブッフバルトが4点目を挙げた。
 ギドのゴールはCKからで、最初のシュートはゴールポストに、2回目のシュートはDFに阻まれたが、3度目にボレーで蹴り込んだ。
 
 実はカメラを持っていって上から撮っていたのだが、やはりそこまでは回復しておらず、試合の写真はまったくダメだった。
 しかし最後のギドのシュートだけはピントは甘くてもタイミングだけは合わせることができたので、載せておこう。本職のカメラマンなら、どう言い訳しても見せられない写真だ。

MDPにはとても使えない写真(そのころ、仕事してないし)、ところでこのシュート入ったのか?

 この日は天気も良く、さわやかだった。メーンスタンドから見る真っ赤なゴール裏とピンクの桜、そして初めて味わう4-0の試合。気分の良さが病気を治してくれる気がした。早く仕事がしたくてたまらなかった。

 さて、みなさんは1995年4月15日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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