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12月8日(1993年) 29年前、あそこにいた人 ✋

 1993年12月8日(水)、浦和レッズは国立競技場でヴェルディ川崎とJリーグ2ndステージ第17節を行い、0-4で敗れた。ヴェルディはこの勝利で2ndステージを制覇。レッズは1stステージの鹿島アントラーズに続き、負けて相手の優勝を目の前で見ることになった。

当時のMDPはホーム、アウェイにかかわらずレッズを左にしていた

 こんなはずはない、と思いながら1stステージは3勝15敗で断トツの最下位に終わった。ホームの駒場競技場で鹿島に負けて、相手の優勝を見るという“罰”も付いてきた。
 今度こそ、と臨んだ2ndステージも最終的には最下位で終わるのだが、勝ち数では5勝13敗と3チームが並ぶまで追い上げた。ただ、相手がステージ優勝する相手を務めてしまったのは同じだった。

 本来は避けたい経験ではあるが、Jリーグ初のシーズンで2回のステージ優勝に両方「立ち会えた」というのは、他にはない経験であることは間違いない。「屈辱の」という修飾語が付くものの「記念」と言っていい。

 30年間で、ステージ優勝で計3回(鹿島、ヴェルディ2)、リーグ優勝でも3回(鹿島、柏、川崎)、相手の優勝を目の前で見てきた。レッズの優勝はステージで2回、リーグで1回だから、まだ帳尻が合っていないし、回数だけでなく、相手にも借りを返していない。トーナメントの決勝などと違い、リーグ戦の優勝はめぐり合わせだから、数多く優勝していくしかない。

 当然ながら、1993年12月8日の悔しさを直接味わった選手はもう現役にいない。クラブスタッフにもほとんど残っていない。
 だが、あの日はアウェイでも国立での試合だったから、5万人以上の入場者があった。現地にいたサポーターは少なくないはず。歴史をつないでいくのは、ファン・サポーターの記憶であり、それを敏感に汲み取るクラブとチームなのだと思っている。

 さて、みなさんは1993年12月8日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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