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12月28日(2019年) レッズジュニア初の全国挑戦はベスト8

 この日もトップチームの公式戦がない日なので、別の話題を。

 2019年12月28日(土)、浦和レッズジュニアは鹿児島県立鴨池補助競技場で、神奈川県のバディーSCと第43回全日本U-12サッカー選手権準々決勝を行い、1-2で敗れた。20分ハーフで行われた試合、0-0で迎えた後半の24分、レッズジュニアが先制するが、その後追いつかれ、33分に勝ち越された。レッズジュニア初めての全国挑戦はベスト8で終わった。

 全日本U-12選手権は8人制で、全国から各都道府県代表48チーム(前回優勝地区から2チーム)が参加する大きな大会。4チーム×12グループにより行われた1次ラウンドでレッズジュニアは2勝1敗のグループ2位となり、2位チームの上位4位に入って決勝ラウンドに進出した。ラウンド16では1-1の末、PK戦で相手を破り、ベスト8に進んだ。

 準々決勝の相手、バディーSCはこの大会で優勝経験もある神奈川県の強豪。レッズジュニアは互角の戦いで先制に成功するが、終盤力尽きた。バディーSCはその後、優勝を果たした。

準々決勝でレッズジュニアは先制した

 少年サッカーは、Jクラブのジュニアチームが勝つとは限らない。2013年に設立されたレッズジュニアも、埼玉県内の名門チーム、強豪チームに敗れ、この大会の県代表になることがそれまでできなかったが、2019年初めて埼玉県大会優勝の栄冠を勝ち取った。金生谷仁(かなおや・じん)ジュニア監督は、ジュニアユース、ユースの6年間をレッズで過ごし、群馬(当時草津)などでプロを経験して、指導者としてレッズに戻ってきた人。アカデミー時代はキャプテンも務め、チームをまとめると同時に熱い男としても知られていた。その彼が全国大会で指揮を執っている姿に僕は感激だった。

金生谷 仁 監督

 この大会を取材に行って良かった。
 27日のラウンド16で対戦したディアブロッサ高田FC U-12は奈良県の強豪で、だいぶ前だがこのU-15チームとレッズジュニアユースが日本クラブユース選手権で対戦して負けたことがあった。ドリブル主体でボールを保持するチームを相手に、レッズジュニアユースは主導権を握れなかった。

 奈良県の髙田と聞いて、その試合を思い出したのだが、やはりそのプレースタイルは伝統なのだろう。レッズジュニアは劣勢ではなかったが、前半は点が取れず、後半早々に先制された。その後追いついてPK戦に入るのだが、互いに5人とも成功して、6人目でようやくレッズジュニアが勝利した。
 勝敗が決まった後、ピッチに突っ伏して泣く髙田の6人目のキッカー(GK)を気遣うレッズジュニアの選手たち。その場面を見られただけで、鹿児島まで行った甲斐があった。

負けた相手を気遣う気持ちは、ずっとなくさずに持っていて欲しい

 ちなみに、この12月28日はもう一つ書きたかったことがあるので、挙げておこう。

 2013年12月28日、浦和レッズジュニアユースが、大阪のJ-GREEN堺で行われた高円宮杯第25回全日本ユース(U-15)選手権で優勝した。ジュニアのベスト8とどちらを書くか悩んだが、ジュニアユースは2度目の優勝、ジュニアは全国初挑戦なのでこちらを大きく取り上げた。

 さて、みなさんは2019年12月28日、忙しかったでしょうね。

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