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7月14日(2001年) 伸二、駒場ラストゲームにFK弾で華

 2001年7月14日。
 この日付を見聞きするだけで記憶がよみがえる人もいるのではないか。

 2001年7月14日(土)、浦和レッズは駒場スタジアムにジェフユナイテッド市原を迎えて、J1リーグ1stステージ第14節を行い、3-1で勝利した。レッズ4年目の小野伸二が、オランダ・フェイエノールトに移籍することが決まり、レッズでのラストゲームとなった試合だった。

当日のMDP

 1st終了後に伸二がレッズを離れることが発表され、ホームゲームはこの市原戦がラストということになった。MDPでは特集を組み、スタンドには伸二の挑戦を後押しし、世界での活躍を願う掲出物があふれた。
 試合は1-1で迎えた後半、伸二がFKを直接狙うと、壁に入っていた元レッズの田畑昭宏の頭に当たり、コースが変わってゴールイン。貴重な勝ち越し点がホームラストゲームに華を添え、絶好の置き土産となった。

伸二vs田畑

 田畑は伸二の1年前に加入。後輩の伸二の教育係的存在というより親友だった。ルーキーイヤーである1997年のシーズン開幕戦からセンターバックとしてレギュラー出場し、将来を嘱望されていたが、ケガが続いて出場機会が減り、この2001年の6月に市原へ移籍したばかりだった。狙ってできるものではないが、ジャンプししたことで結果的に伸二のゴールをアシストした形となった。試合後のセレモニーでは伸二に花束を渡す役割も担った。田畑は現在レッズの育成部門のスカウトとコーチを兼務している。

 セレモニーでは、サポーターがバックスタンドの2階から「世界に輝け、伸二」と書かれた赤のデカ旗を降ろし、伸二も「この言葉を見て、やれる自信が出た」とサポーターの気持ちに応えた。

 レッズの選手がシーズン中にヨーロッパに移籍するというのは初めてのこと。しかもオランダのトップ3である、フェイエノールトということで、試合中やセレモニー中は感動していたが、終わってからしばらくして、伸二がいなくて大丈夫なのか? という疑問も生まれていた。

 さて、みなさんは2001年7月14日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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