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見慣れない番号からの連絡

T氏宛のメールは、一向に既読にならないまま

月曜日が終わり、

もう連絡は来ないなと思い始めた火曜日の夜、

見慣れない国番号からメッセージが入っていた。


音信普通になっていたT氏だった。


「お土産があるから渡したい。会えるかな?」


T氏は私の住む国に既に帰国していた。

見慣れない番号に変えた理由など

何があったかなどは特に書かれていなかった。


T氏から連絡が途絶えた週末を挟んだ4日間、

私は何をしていたかというと、

T氏が何故私に連絡をよこさないのかを

ひたすら想像していた。

想像したくないのに、思考がそこにいってしまうのた。

自分でも怖い女だと思う。


・彼は母国で結婚している

・携帯を盗まれた

・出張先の国々に私のような存在がある



色々考えすぎて疲れてしまった。


お土産なんてもうどうでも良かったのに、

そのお土産がまた私の心を掴む物だった。


初回のデートで私が話した何気ない一言を

またもT氏は覚えていたのだ。



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