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【しあわせ音楽ライフ♪】 すごい演奏じゃなくていい!#013

今回は「すごい演奏じゃなくていい」というタイトルで、難しい曲を演奏できたり、クロマチックハーモニカであればベンド奏法やビブラート奏法、その他いろんな奏法ができなくても、自信を持っていいです、という話をしたいと思います。

当教室では、生徒さんの演奏動画を投稿するためのYouTubeを解説していて、定期受講されている方にご利用いただいているのですが、ある生徒さん(ここではAさんとお呼びします)が、「チャンネルに演奏動画を投稿したいけど、他の生徒さんが上手すぎて気後れしてしまいます」とおっしゃいました。

確かに、たくさんの生徒さんがいらっしゃるので、中にはとても難しい曲を巧みに演奏されている方もいらっしゃいますし、お気持ちもとてもよくわかります。
ただ、Aさんは難しい曲を演奏されたり各種奏法を用いることはされないものの、とても丁寧でレガートな演奏をされています。実際に、発表会のあと他の生徒さんから「Aさんの演奏がよかった」というご感想も伺っています。

主観的には、曲の難易度や奏法ができるかということで自分自身を判断しがちですが、客観的な立場からは必ずしもそういった技巧面だけで判断しているわけではありません。
(もちろん、技巧面で判断される方もいらっしゃると思いますが、自分の価値観で考えてスルーすればいいと思います。)
また、Aさんの場合は演奏の技術自体は高くていらっしゃいますが、仮にそうでない場合でも、人柄の良さがにじみ出るような演奏や、一生懸命な演奏姿などを観て感動することはあると思います。
教室に通われている方でしたら、発表会などで一度はそういった演奏に出会ったことがあるのではないでしょうか。

Aさんの場合、YouTubeにご自身の動画を投稿してみたいというお気持ちを抱かれているので、おそらくそれが本心なのではないかと思います。
他人と比べることなく、ご自身のお気持ちを大事にして実行されるのがよいように思いました。

Aさんご自身がまずは楽しむ、そして、やってみたいという気持ちをご自身で満たしてあげるということが大切だと思います。
そして、結果として、大好きな曲を楽しんで演奏する姿は、きっとたくさんの人の心に響くと思います。どうか、自信を持って演奏を楽しんでいただければと思います。

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