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【しあわせ音楽ライフ♪】時間がかかってもいい!#014

実際にあったお話しです。たくさんの楽器愛好家の方に取って励みになるお話しだと思います。

時間がかかってもいい!#014

今回は、課題曲として取り組まれる曲に長い時間をかけてもよいのか、という話をしたいと思います。
ある生徒さん(ここではAさんとお呼びしたいと思います)の実際にあったお話しです。

Aさんは、ある年の1月頃に「桜」がテーマの曲(ここではB曲とします)を選んで課題曲として取り組みはじめられました。
Aさんはお仕事がとてもお忙しく、ハーモニカの練習ができるのはほとんど月2回のレッスンの時のみという状況でした。
B曲はスローな曲ですが一部リズムの難しい箇所があり、2小節のワンフレーズを克服するのにレッスン3,4回分を必要とすることもありました。レッスンで一緒に練習して演奏できるようになっても、次のレッスンではまたできなくなっているということを繰り返したことも一度ではありませんでした。

Aさんは「また練習できていなくて、、」「進歩がなくて」と毎回おっしゃっていましたが、かなりゆっくりしたペースではあったものの、徐々に演奏できる小節数が増えていっていました。

結局、B曲を最後まで通して演奏できるようになられるのに丸2年かかりましたが、Aさんが当初おっしゃっていた、職場の宴会で演奏するという目標を見事果たされました。
当初は練習を開始された年の3月に、と思われていたようで、予定より遅くはなったものの諦めずに取り組み実現させられたことは素晴らしいと思います。

生徒さんには本当にいろんな方がいらっしゃって、毎日何時間も練習される方もいらっしゃれば、Aさんのようにレッスンの時だけ練習するという方も複数いらっしゃいます。
また、コンテストに出ることを目標にして入賞される方もいらっしゃれば、初心者からはじめられてゆっくり楽しまれている方などそれぞれです。
取り組み方や上達の具合に良い悪いはないので、こちらで以前からお伝えしているとおり、自分目線で楽しんでいただければと思っています。

Aさんは2年間、「また練習できなくて、、」などおっしゃいつつも、レッスンではハーモニカを楽しんでくださっていて、ご自身を責めたり、結果に執着しすぎることもなく、明るい気持ちで練習を続けておられました。
今は次の曲を職場で演奏したいということで、これまでのペースで練習に取り組まれています。ただ一つ違うのは、B曲と難易度は変わらないと思いますがB曲の時より進み具合が早いようです。

Aさんの、ご自身のペースや楽しみ方を尊重し、まわりを気にせず目標に向かってポジティブな気持ちでじっくり取り組まれる姿勢は、たくさんの愛好家の方にとって励みになるのではないかと思います。

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