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7年の母の介護記録③

2020.11月。83歳。
痰がらみの咳が心配で、受診。
肺炎になっていたらと、CTを撮り、
異常がないことを確認してもらいました。

2021.1月。
この年はとても大雪で、
デイがお休みになることが
何回かあり、私も休むことに。
仕事に行ってる方が楽でしたね(笑)

2月。
デイから、いつもより
ボーッとしている様子があるため、
受診を勧められました。
うちでも、右側にだんだん傾くのが、
気になっていました。
バスタオルを丸めて、はさんで、
傾きをなおしていました。

翌日、検査すると、
多発性ラクナ梗塞と診断されました。
すぐに入院。1ヶ月の点滴入院に。

3月末。
退院。
飲み込む力がかなり衰えてきて、
むせることが多くなりました。
食べ物も、細かくしたり、
とろみをつけたり。

体の右側に傾くのは治らず、
クッションをいつもはさんいでました。
後遺症で、しゃべることも、
難しくなっていました。

5月。
ケアマネから、嚥下機能検査を
されてみてはと提案され、          
近くの検査に特化した病院で
1週間、検査入院しました。

入院担当の看護師さんと、 
家での母の介護を話すと、
「すごいですねー、それ全部
やっておられるんですか?」
「えらいですね、大変でしょう」と、
言ってくれるではありませんか(涙)

前のケアマネさんは、
私の負担が減るようにと
気にかけてくださる方でしたが、
いつもの病院の看護師さんや、
ヘルパーさんや、デイサービスの方、
ケアマネからもそんな言葉を
かけてもらったことはなかったんです。

「こうした方がいいですよ」と、
指導や指摘をされることがあっても…
私も、やってあたりまえと思い
介護していました。
ほめてもらえるって、
こんなにも嬉しいものなんですね!

入院中は、嚥下体操やリハビリ訓練、
自宅でできるトレーニングなど
教えてもらいました。
しかし、母の飲み込みは、残念ながら
改善はしませんでした。

退院し、帰り、病院から車まで
看護師さんが付き添ってくれました。
母を車椅子から車の後部座席に移すのを、
手伝おうとしてくれたのですが、
いつものように1人で乗せる様子を見て、
「おー!素晴らしいですね!」とまた、
ほめてくれました。
前のほめてくれた看護師さんとは違う方で。
この病院が大好きになりました。


7月。
この病院で、母のコロナのワクチン接種。
3週間後、2回目ワクチン接種。

8月。お盆。
娘や孫が集まり、みんなで手巻き寿司。
墓参りや花火を一緒に楽しみ、
嬉しそうでした。

10月。
母の仙骨部に脂肪腫ができ、
同時に褥瘡になりはじめていました。
受診し、MRIでは脂肪腫は異常なく、そのままで、
褥瘡も軟膏を塗って様子を見ることに。

10月31日。
母と牧場へ。
やぎに餌やりや、人気のアイスを
美味しそうに食べていました。
 
この日、母とのお出かけが
最後になりました。

11月。
褥瘡が悪化して、入院に。
この時、私は中指の筋を切る
大怪我をしてしまい、
介護が困難になっていたので、
正直、助かりました。
その間、手術をして、  
2月までリハビリに通うことに。

12月末。
褥瘡もかなりよくなり、退院。
そのまま老健に入所になりました。
コロナ禍で面会もできず、
病院から老健に行く間に少し会うことができ、
母を見て、思わず「ごめんね」と
泣いていました。

4月には退所で、
自宅に戻れる予定でした。

いろいろな準備をしていました。
お尻が褥瘡にならないよう、車椅子用の
値段の高いクッションを買ったり、
日曜日に茶の間で一緒に過ごせるように、
大きなテレビを買って、ソファを置いて、
背もたれの大きなクッションを3つ買って、
おむつやとろみ剤もたくさん買い足し、
準備万端にしていましたが‥‥

牧場でやぎにエサやり。この日が最後のお出かけになりました。










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