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花束みたいな恋をした

「花束みたいな恋をした」がNetflixにて配信されてたので初めて観た。脚本が坂本裕二だから気になってはいたけど、こういうタイプの恋愛映画を恋愛感情なんて枯れた今観ても楽しめるのかなあ、なんて思って遠ざけてた。

基本的には恋愛における男女のあるある。それを腕の良い脚本家が解像度を上げて映像化された作品という感想。

作中で恋愛はいつか終わりが来るパーティーだと比喩されてた。最高潮を迎え、越えた先でも穏やかに、密やかに、二人で踊り続けていたい彼女の気持ちと、踊り続けることには疲れたけれどその先でも一緒にいることを選びたい彼氏の気持ち。どちらもわかる…
5年前に同じような作品を観ていたら多分、彼女側に対してもっと強く共感したかも。

今の自分は熱いパーティーを終えて、その後一緒に帰る人を選んで、生活をしてる。家族と呼ぶには曖昧だけど、恋と呼ぶにはあまりに静かな場所にいる。だからかつての恋心を思い出してほんの少し胸がきゅっとなって、それが心地いい映画だった。観て良かった

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