【感想文】ビューティフルマインドを観て
この映画は、統合失調症になる前に二度、なった後に一度観ました。
主人公がどんどん幻覚と妄想に巻き込まれていく演出…目の端で捉えた人影が意味深に逃げ出したり等、病気になる前はふーん?と受け取るだけでしたが、病気になった後はその病理の再現性の高さに驚きました。
ただの偶然が意味を持って立ち上がる感覚、どこからが幻覚なのかは地続きでいつの間にか妄想の世界に落ちている表現、どうして病気の世界のあるあるがこんなに表現力豊かに描けるのか不思議です。
そして、薬を飲まずに幻覚と現実の区別をつけて生活するナッシュ教授は超人です。
統合失調症はドーパミンを過剰需要する病気で、急性期には妄想の世界に否が応でも落っこちますから、普通の患者はそんなことできない。
それとこの病気の治療法は日進月歩で今はもっと良い薬や待遇がありますが、周りの人にはやはり負担になってしまうものか…と少し落ち込みました。
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