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【感想文】教養としての精神医学を読んで

こちらは、もりのへやに協力してくださって時々メタバース空間にもいらっしゃる、筑波大学医学医療系臨床医学域精神神経科講師 松崎朝樹先生のご本です!

「あらゆる精神障害は必要から生まれた」
そんな観点から、第1章は精神医学の不思議を紐解き、心の動きはなんのためにあるのか?精神障害ってなぜなるのか?精神科と心療内科、何が違うのか?やさしい語り口調で、そもそもの精神障害の必要性から説明してくれます。

第2章では、気分障害や統合失調症など具体的な精神障害について「〇〇な人たち」という表現で教えてくれます。

そしておまけの精神医学の歴史。
本当は怖い精神科の歴史として、世界史と日本史の両面から精神医学の成り立ちが書かれています。
昔に精神障碍者が受けていた迫害や本当にあった古くて怖い治療、そして精神医学の治療をつくり上げた人たちなど、歴史が苦手な方でも分かりやすいように紹介してあります。

日本における総入院患者数第1位の精神障害。
それは意外と身近にあるものとして、正しく分かりやすい入門書として書かれた本です。

個人的に役に立ったのは、友人が睡眠時間がズレていくという概日リズム障害だと知れたことでした。
それが精神医学の範疇だということを初めて知り、睡眠外来じゃなくても精神科で診ていただける可能性があることが発見でした。

知識としてだけじゃなく実際に役に立ちそうです。


ちなみに松崎先生はYoutuberでもあります。
私のような末端の人間にも、精神医学を分かりやすく説明してくださっています!


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