熊本大学教育学部附属小学校研究発表会
熊本大学教育学部附属小学校研究発表会で理科の授業2本と討議会に参加してきました。
「その教材が子供の学習に適しているのか」が討議会では大きなテーマになりました。
理科の場合、教材研究がかなり大きな要素になることはみなさんも納得されるところであると思います。教材に対する理解がなければ、現象に目がいく子どもたちを科学の世界へと誘うことは難しいのです。
例えば、4年生のもののあたたまり方の単元では、素朴試行でものをあたためたときに、「スプーンがあたたまった」という子どもの言葉に対し、それが熱伝達としての言葉なのか、熱伝導を含む言葉としてなのかを判断し、単元のねらいである熱伝導に着目していけるように、現象との出合いをリデザインしフィードバックをしていく必要はあるように思うのです。
また、実験道具一つで、子どもたちが出合える現象が大きく変わってくるのも事実だと思います。
ただ、同時に
「どの材とどのタイミングでどんなかたちで出合うことが子どもの問いを生み出し、学びへと駆り立てるのか」と考えることが教師であり、教師だけの専売特許になってはいけないのだとも思おうのです。
子ども自身が、知識データベースにアクセスし、
拙いながらも自分自身で問いをもち、実験計画を立て、実験道具を作り、科学していくことも大切なことなのではないだろうか。
科学的な学びとは何か。
そんな問いが生まれた素敵な授業でした。
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