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オフ(アクティブシーン)考察ロジック編

考察の進め方

各パートにおいて、どれも下記の流れで書いていく予定です。
①服選びのロジック
②具体的なブランド、アイテム
③私が持っているアイテム

①については、コーディネート全般でどこにお金をかけたり、どのあたりを注意するかという点を主に書きます。どのあたりで「家族が味方につくのか」自分でもよく分かりってませんが、男のロマンはなるべく排除してます。

②のブランドやアイテム選びも保守的なもので、既に評価が定まっているものばかりなため服好きな人には退屈なセレクトです。が、ファッションに馴染みのない方にとっては迷わずにそれらのブランドにたどり着く指針となれば。

③については、実際に使用しているアイテムを写真などで解説して、モノ自体の良し悪しを語りたいと思います。

スーツは以前から呟いていてたので後回しにします。カジュアルな服についてよく聞かれるので、最初はアクティブシーンでの服選びから。

メンズカジュアルはアウターとスニーカー次第

メンズファッション、特にカジュアルにおいて時代の流れを振り返ると、結局はアウターと靴(特にスニーカー)でコーディネートの良し悪しがほぼ決まってしまいます。

本当の服好きは細部にこだわり、インナーやボトムスも抜かりはないですが、意識や資金の配分を考えるのであれば、それらのアイテムは手を抜いてもコーディネート全体の影響はほとんど変わりません。

機能性を体験すると戻れなくなる

真剣に身体を動かそうと思ったときに(特に子どもと真剣に外で遊ぶときなど)着心地も良く見た目も悪くない機能性のある服を着てみると、以後二度と動きにくい服には戻れなくなります。

また、日本はもともと朝晩の寒暖差が激しい上に、都市部では公共交通機関の乗り降りなどでも激しい寒暖差に見舞われます。

こういった背景から、体温調節に対するニーズは以前よりも高まてっていますが、これらに全く応えてくれない代表的なアイテムがデニムとレザーです。もはや男のロマン以外の存在理由がないアイテム(それがメンズファッションのあるべき姿ですが)の象徴となったこの2つのアイテムは、子どもと遊ぶことが休日の主な過ごし方である私からすると、ただの嗜好品としか思えなくなり、私はクローゼットからほぼ排除しました。

ハイエンドなアウターはいらない

先ほどの体温調整の話に通じますが、日本は年々暖冬が進んでいるなかで、アウターの防寒性能は高まるという現象が起きています。アウターはメンズファッションの優劣を左右するアイテムなだけに、大金をはたいてハイエンドなアウターを買ってしまいがちです。

しかし、おそらく今後の日本では、そこまで保温性の高いアウターの必要性はなくなります。毎年完売しているTHE NORTH FACEのバルトロライトジャケットですが、真冬の都市部で着用している人たちは、正直なところ「暑過ぎ…」と感じていると思います。

それよりも、オフィスカジュアルでも羽織れるような、アウトドア感の強いデザインでなく、着ぶくれしないシルエットのミドルスペックアウターの方が、着まわしが利くでしょう。実際、mont-bell発祥のインナーダウンがここまで浸透したのも、そういった背景があると考えます。

結論、このアイテムでは価格帯にして3~4万円程度の中綿ジャケットや薄手のダウンジャケットがターゲットになってきます。

尚、中綿ジャケットとダウンジャケットでは、外出の際濡れてしまったときにインサレーションの嵩の戻り具合に性能差があるだけです(中綿の方が嵩の戻りが早い)モデルにもよりますがダウンジャケットも普通に洗濯機で洗えます。以前は中綿よりもダウンの方が保温性がありましたが、現在は明らかな差はありません。

また、アイテム自体のイメージがあまり良くないからか、積極的に取り入れている方が少ないですが、ダウンベストはモデルを精査すれば非常に使いやすいアイテムですので、こちらも検討してもらいたいです(何故か中綿ベストは良いモデルを見かけた事がない)厳冬期はインナーに、秋口や春先はアウターとしても成り立ち、鞄などに入れてもかさばらないので非常に出番が多いです。

ここでもポイントになるのは、ハイエンドなアウターは値段の高さやオーバースペックであることも考えると(男性特有のイキリの要素があることも含め)生活上必要というよりも嗜好品のウェイトが大きくなり、パートナーの理解が遠のく恐れがあるということです。

ハードシェル=革ジャン

ハードシェル(高性能の雨具)は、中綿や薄手のダウンジャケットを買ってみて、このカテゴリにより興味が湧いた際には是非検討してもらいたいアイテムではあります。アウトドアブランドの性能を一番感じやすいですし、雨や雪をはじいている生地を見ていると非常に心が落ち着きます(気持ち悪いですね)1年の約1/3は雨の降る日本では、意外と出番の多いアイテムでもあります。

ただし、街着を想定した撥水性能のみを考慮すれば、世の中で発売されているハードシェルのほとんどはオーバースペックです。また、ハードシェルに関してはエントリーモデルを買ってもすぐに満足しなくなります。ハードシェルは結局性能ではなく、イキりを求めて上のモデルを求め続けるアイテムです。男のロマンである革ジャンの世界とあまり変わりません。

その流れで言及すると、街着としてのハードシェルで多くの方から支持を受けているARC'TERYXのzeta SL jacketは、なんとも中途半端で満足できなくなります(私も過去に使っていたので)軽量性ならzeta FLの方が遥かに上ですし、スペックやデザインなら当然ながらalpha SVなど上位モデルに軍配が上がります。

アウターの色はどう選ぶべきか

アイテムが絞られたら、次は「何色」を選ぶかになります。最も着まわしが利くのは満場一致で「黒」ですが、黒のアウターは着丈のバランスや他のアイテムで使っている黒の度合いによっては吉にも凶にも転びます。例えば、全身黒のコーディネートは非常にクールな印象にもなりますが、一歩間違えると輩感が出てしまい、それは子育て世代のお父さんとしては避けたいところだと思います。

そう考えると、黒も選択肢としては入りますが、他の服との兼ね合いも考えて合わせやすい色は「ネイビーとダークグレーの中間のような色」や「オリーブグリーン」「ダークブラウン」あたりの落ち着いた色は、今まで私自身が選んで使いやすかった色になります。実際には自分の肌や瞳の色、他のアイテムでどんな色が多いのかによって選びたい色は変わるのですが、1つの目安としてとらえてください。

スニーカーとパンツの組み合わせ

もう1つ、スニーカーも重要なアイテムですが、スニーカーは上にもってくるボトムスとの相性によって大きく左右されます。2014年頃にナイキがテックフリースのパンツをリリースして以来、ジョガーパンツは一般生活に大分浸透しました。今年はユニクロも完成度の高いジョガーパンツをリリースしており、おそらく定番として今後5年以上は残ると考えます。実際、非常に動きやすい上に、脚が太い人も細い人も、長い人も短い人もそれなりに良いシルエットに見えるアイテムです。子どもと公園に行ったり、ジョギングやスポーツ、軽めのデイキャンプ程度のアクティブなら、全てジョガーパンツ対応できてしまいます。

このジョガーパンツは、いわゆるくるぶし丈です(くるぶし丈のパンツがここまで普及したのはECサイトなど通販で服を買うユーザが増えたことが理由ですが、その話はまた今度)ので、スニーカーはボリュームのないローテクよりのスニーカーよりも、ボリュームのあるハイテクよりのスニーカーの方が相性が良いです。

また、汚れのことを考慮すると、白いスニーカーや多色使いのモデル(派手なスニーカーは30代以上の女性には本当にウケが悪い)よりも、ソールも含めて黒やダークグレー1色のスニーカーが合わせやすいです。ジョガーパンツは黒やダークグレーを履く方がほとんどなので、パンツとスニーカーの色を同色にすることで脚を長く見せる効果もあります(何故かくるぶしが見えていても長く見える)

ソールも含めて同色のスニーカーは、モデル選びをしくじると非常にもっさりしてしまうため、良いモデルを探すのは意外と難易度が高いですが、後に具体的なモデル選びの際に詳細を伝えたいお思います。

インナーに着るアイテム

最後に、インナーについて言及します。ジョガーパンツとの相性で考えると、シャツは相性が悪いので除外となります。また、身体にフィットする機能性の高いインナーも、ジョガーパンツと組み合わせるとモジモジ君のようになってしまうので避けたいです。

そうなると、その時の気温に応じて気持ちゆったりしたサイズ感のロンTかパーカあたりから選ぶのが無難な選択になります。個人的には、アクティブの際のインナーはユニクロやGUで買って、色で遊びたくなります。ロンTやパーカーは子どもとブランドや色を合わせてコーディネートをしやすいので、子どもとの距離を近づけるためにもチャレンジしてみてください。

まとめ

小遣い1ヶ月分くらいの金額で買える、落ち着いた配色とデザインで使い回しのきく中綿ジャケットか薄手のダウンジャケットを買いましょう。もっと奮発したいところですが、このくらいのモデルが、秋冬の都会では結局1番出番が多いです。

スニーカーは、ソールも含めて単色でハイテクよりのボリュームのあるデザインを。ボトムスとインナーはユニクロやGUで充分です。

アウターとスニーカーに関しては、次の記事で実際のブランドやモデル選びを書きたいと思います。色選びは個人差があるので言及が難しいですが、別の記事で一度説明できればと。

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