感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に関する御意見の募集について
急性呼吸器感染症についてインフルエンザの特定感染症予防指針を廃止して新たに全般的な予防指針を作成するとのことだが、「急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)、下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称」という定義のもとで対象となるウイルスや細菌などは200種を超えることになり、その特徴は様々であり一律に予防指針を定めることは困難である。新型コロナウイルス感染症などは季節性インフルエンザの致死率を全年齢で下回り、60歳未満では0.00%と社会への影響は小さく、死者の平均年齢は平均寿命を超えるなどそれ以上の高齢者であっても他の死因と比べて特段の脅威であるとは言い難い状況であり、五類感染症に指定するまでもない感染症である。特定感染症予防指針も必要であるとは言えない。これまで風邪と呼んできている急性上気道炎なども、社会に混乱をもたらすほどの致死率ではなく、特定感染症予防指針を作ることで行動や社会活動に制限がかけられるほうのデメリットが大きい。ちょっとした喉の痛みや咳鼻水で保育所・学校などを休み仕事を休み病院へ行き検査・投薬を受けることは、社会経済活動を停滞させ家計を圧迫し社会保障費を増大させ医療の逼迫につながる。また、弱った体で病院へ行くことは集まっている他のウイルスに曝露し他の感染症まで拾ってしまうリスクがあり、発熱していても状態が安定していれば3日は家で安静に過ごして様子を見るなどの風邪の対処をきちんと伝える事が重要である。
また、WHOは「空気感染する病原体に関する用語」の案に関する、グローバル技術協議報告書 https://www.who.int/news/item/18-04-2024-leading-health-agencies-outline-updated-terminology-for-pathogens-that-transmit-through-the-airを発表した。Covid-19、インフルエンザ、麻疹、中東呼吸器症候群 (MERS) 、重症急性呼吸器症候群 (SARS) 、結核などの呼吸器感染症を引き起こす病原体は感染性呼吸器粒子が空気中に放出され、他の人が吸入した場合にうつるとされた。空気感染や吸入は、感染者から短い距離でも長い距離でも起こりうるが、その距離はさまざまな要因 (気流、湿度、温度、換気など) に左右される。短距離でも空気感染するため、漏れをなくす事ができないマスクには感染を予防する事はできない。この技術報告書を無視して未だに古い情報で国民にマスクの着用を呼びかけるべきでない。そもそもマスクには圧迫、摩擦、呼吸の阻害、表情が見えない不安、化学物質や繊維の吸入、廃棄物による環境汚染など害があり、着用する事で健康を害する人がいるものである。マスクでなくては予防できないと思わせる広報の仕方により、マスクをしていない人が差別・中傷・暴力を振るわれるといった被害も出ている。五類感染症となり特定感染症予防指針を作られ感染対策が行われるという事は人権に制限をかける事である。
急性呼吸器感染症を五類感染症に指定する事に反対し、新たな特定感染症予防指針を作成する事に反対する。新型コロナウイルス感染症も、五類感染症相当とは言えず指定から外すべきである。
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