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わんわん泣いた日

大人になるとわんわん泣くことってなくないですか?小さな子供が道端でやってる「…うぅぅぇぉわぁぁぁん!!😭」あれです。

昨日愛娘が緊急入院しました。
この10年半、離れて寝たことがなかった私たち母娘。私が二度入院した時は、まだ娘は赤ちゃんで、離れた記憶は残っていないと思われます。
幼稚園のお泊まり保育は、どうしても私と離れては眠れない娘のみ、特例で深夜に一度帰宅を許していただきました。(そして早朝にこっそり送り届けた)

さぁ娘の入院です。特例なしです。試練です。
面会終了の20時まで、ipadの充電がどうだ、Bluetoothの接続がどうだと、お互いわざとヤイヤイ過ごしていましたが、あっという間に時間となりました。

高熱を出している娘の赤い頬を撫で、汗にまみれた前髪を整え、今度は熱いおでこを撫で…とやっているうちに、娘が「こういうのはね、サッと帰っちゃったほうがいいんだよ」と、大粒の涙を目にためながら言いました。
「そっか、たしかに」と努めて冷静に答えて「じゃね!明日12時に来るよ!おやすみ!」と、娘を振り返ることなく歩き出しました。

スタッフセンターに丁重にご挨拶をして、守衛さんに入館証を返し、駐車場の精算をして、足早に愛車に乗り込んだ瞬間、「…うぅぅぇぉわぁぁぁん!!」泣きました。娘だけじゃないんです、私だってやっぱり寂しい。
寂しいに加えて、娘が不憫すぎること、丈夫な身体に生んであげられなかった自責の念、代わりたいのに代われないもどかしさ、親としての様々な感情が怒涛のように押し寄せました。

でも駐車場の精算をしちゃってるからには、出庫しなければなりません。いいや、走りながら泣こうと車を発進させました。
ところが…涙で信号が全然見えない。危なすぎます。ティッシュで涙を拭いながらノロノロ進むと、大きくてノロノロな車両代表であるバスを発見しました。ラッキー!これ家の近くまで行くやつ!

というわけで、わんわん泣きながらバスの後ろにピッタリくっついて帰ってきましたよ、というお話でした。
ありがとう、横浜市営バス!停留所も一緒に停まってごめんね!

「病は気から」
入院は一ヶ月が見込まれています。
お互い早くこの生活に慣れて、前向きに病気と闘いたいと思っています💪