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レオパと私① ~お迎え~

8月末に、愛するカナヘビを失った。
↓その時の記事はこちら。

カナちゃんを失った当日、精神が崩壊しかかっている私に「今から新しい子をお迎えに行こう!」と娘。
悲しみのあまりチョ・ソンジンの来日コンサート行きを急遽取り止めた身だ。無理に決まっている。それでも娘は引き下がらない。

「コオロギはどうするの!?」

これを言われてはダメだ。その日わが家には数百匹のコオロギがいた。カナちゃんのためにと、二種類のコオロギを自家繁殖させていたのだ。

・成体になったオスは大音量で鳴く
・外来種のため野に放つのは禁止されている
・卵もありまだまだこれから増える

最終的には餌となり命を落とす存在ではあるが、卵から大切に育てたコオロギたち。無益な殺生などはしたくない。
コオロギを食べてくれる戦力をすぐに投入しなければ、人間の身が危うい状況。娘は以前から好きだった「レオパ」なる爬虫類をお迎えする気満々だ。泣き腫らした目で運転が心配だったが、ショップの場所を調べて向かってみることにした。

初めての爬虫類ショップ🔰

可愛らしいカエル・トカゲ・カメから、見たら足がすくんでしまうような大蛇まで、様々な生き物がたくさん!全てを見て回るだけでも、半日はかかるラインナップだ。

その中に可愛らしいカナヘビがいた。
カナちゃんを思い出してその場で泣き始める母と、嬉々としてレオパをあれこれ見て回る娘。血の繋がった親子といえど、個性は全く違うなぁ…なんてことを、ぼんやりと考えていた。

「何かお探しの子がいますか?」

可愛らしい女子店員さんが話しかけてきてくれた。ピンクの髪が高い位置でツインテールになっている。グレーに光輝くカラコン。まつ毛の長さは私の3倍ほどだろうか。色々とパーフェクトだ。

レオパを見に来たこと、カナヘビ飼育の環境と知識はあること、コオロギを自家繁殖させていることなどを伝えて、売り場を見せてもらった。

・・・多い!!数百匹はいそうだ。
ここから一匹を選び取ることの難しさは直感したし、外の陽は傾き始めている。
「みなさんどうやって一匹を選んでいますか?」すぐに聞いた。すると「見た目です」と即答が。えっ!?そうなのか!!

ベビーの個体は初心者には難しいと思い、ヤング(人間でいうところの思春期あたり)の売り場を見て回った。
娘に「見た目なんだって」と伝えると、ものの一分もしないうちに「この子がいい!」と即決。また親子の個性の違いを痛感。私なら決めきれずに閉店時間を迎えるはずだ。間違いなく。

気になるお値段は・・・

お値段もジャイアント

同じ横浜市内といえど、せっかくそれなりに遠くまで来ているし・・・の気持ちも、財布の紐を緩める。
店員さんのお話を聞きながら、カナヘビ飼育の環境にプラスしなければならないグッズなども買い揃えて、べらぼうな金額になった。

娘は大喜びで、心なしか鼻息が荒い。
車にレオパを乗せて、車内の温度を気にしながら家路についた。

一番大変だったのは配線

レオパードゲッコー、通称「レオパ」。
和名を「ヒョウモントカゲモドキ」という。

か、かわいい
のっそりと大人しい

トカゲ「モドキ」なのでトカゲではなく、どちらかというとヤモリの仲間。夜行性で光が苦手。蛍光灯が当たると嫌そう~な顔をする。

飼い主はやく電気消せの会所属

温度と湿度さえ快適に保ってあげれば、飼育はカナヘビよりも容易だ。上手く飼えば寿命は10年以上。20年生きる子もいると聞く。田舎の母が「おらのほうが早く逝くべなぁ」と笑っていた。実際そうかも知れない。

女の子で、名前は「レオちゃん」。
娘が命名した。レオパだからレオちゃん。悪くない。

カナちゃん同様、この子もやはり、私と過ごす時間が圧倒的に長い。
お迎えして二ヶ月経ったが、日々のお世話が楽しく、その記録を残しておきたくて、YouTubeチャンネルを開設してしまった。
よかったらチャンネル登録と高評価ボタンを👍・・・とは言わないが(笑)

生き物は、失うと容易く言葉にできないほどの辛さがあるが、共に生きることで、ヒトの心に前向きなものをもたらしてくれる。本当にたくさん。ありがたい存在だ。

今日は娘の誕生日。11歳になった。
一人っ子の娘にできた可愛い妹、レオちゃん。この家に来てよかったなぁ・・・という思考は働かないかも知れないが、安全で健康な暮らしをサポートしていきたい。

また続編書きます。たぶん(笑)