ロシアン・ハードバスの機運
ロシアのバイブスが高まっているのではないでしょうか。
少なからず、わたしと友人KとPの3人の間でもっともアツいのはロシアなのだ。
Twitterを見ていたら「ロシアン・ハードバスがすごい」というようなツイートがバズっており、「やはり」と思った。
みんなもロシアン・ハードバスをよろしくお願いします。
もともとPが「今はロシアの不良がいちばんかっこいい。なぜならアディダスだし」みたいなことを言いながら、この動画を見せてきたことがきっかけなんだけど、
最初そこら辺のチンピラが音楽に合わせて踊っている動画を投稿しているだけかと思ったら、公式ミュージックビデオだった。
ロシアのハードバス、ヤバい。マジでダサい。
ロシアの不良はキャデラックやメルセデスではなくグレーのBMWに乗りがちだと思うんだけど、なぜなんでしょうか。
このDJ Blyatmanという男、なにもわからないがBlyatmanというのは日本語でいう「クソ野郎」に該当するようだ。気合が入っている。
おそらくDJ Blyatmanはちょっとロシアでは有名なDJだろうと思うんだけど、先に載せた方のチンピラKOLM TRIIPUとほとんどやってることが変わらない。
めちゃくちゃイキっているのに、どっちも棒を持って酒瓶を片手にコサックテイストを感じるダンスをする。撮影場所が地方都市の団地っぽい場所の前なのも味わいがある。
服装のダンスに適していそうな感じと、スキンヘッドの感じとめっちゃドラッグ大好きそうなとこ、曲が速くて暴力的な雰囲気から、オランダのガバを思い出すんだけども、
なんで、一見あんまり変わらないのにロシアンハードバスの方が遥かにダサく感じるんだろう。陽じゃないんだよな、ロシアは。酒瓶を持ってるのも「寒くて飲まずにはやってられない」みたいな諦念が漂っているように見える。
即物的な快楽に走ってる感じが彼らには足りないんですかね?
オランダのガバ青年の方が顔も引き締まっているような気がするんだけど、やっているドラッグが違って、ガバ青年たちはアッパー系で、ロシアはダウナー系だからみたいな理由もあったりするのでしょうか。
数年前にロシアで大流行している格安なドラッグが、シンナーにガソリンとヘロインを混ぜた「クロコダイル」というやつで、それは打った箇所から肉が腐り落ちて骨が丸出しになるという後遺症があるらしく、めちゃくちゃ恐ろしかった。
そう思って色々見てたら、DJ Blyatmanの仲間(一緒に曲とか出してる)のRussian Village Boys(いいユニット名ですね!)が「GABBER」って曲を出していたんだけど、やっぱりオランダの人たちとなんか違う。
というかちょっとふざけていませんか?もしかして真面目に音楽をやってる人じゃなくて「ロシアの不良を揶揄しているパロディ音楽ユニット」みたいな感じなのだろうか。
そう思うけど、以前サンクトペテルブルクからの国費留学生のロシアンギャルに「ロシアではどういう音楽が流行っているの?」と聞いたら、「妹が聴いてるのは、『あなたがビーチで裸になったからわたしはとっても嬉しい』みたいな歌詞のジャスティンビーバーのパクリみたいな終わってる音楽」と嫌悪感を丸出しにして言っており、それを思い出すになんとなくRussian village Boysも本気なのではという気がしてくる。
ふざけてるよな、たぶん。
ビールとか飲みます。