未練のある元彼との連絡を絶った話
私は、自分で、恋を終わらせた。
未練があって、復縁できた恋を、終わらせた。
7ヶ月付き合った彼のことを、私は大好きだった。
多分、今でも同じくらい大好きである。
「夏、地元に帰った時に、許してくれたらまた付き合おうって言うはずだった。」
彼から振られて、2週間した頃に、彼からこう言われた。
「今すぐ戻るのは、あんな事があった後に良くないと思うし。時間があけば見えなかったものも見えるかなって。」
正直、嬉しかった。すごく嬉しかった。
しかし、それと同時に、元カノから連絡が来てすぐ私を捨てた彼を、信用していいのか分からなかった。
信用して、付き合って、また傷つけられるのではないだろうか、その不安が拭いきれなかった。
それから数日して、夜中になれば彼から連絡が来て、私が未練のないフリをして電話に出れば、彼は優しく好きだと言った。
やっぱり彼からもらう好きは心地が良くて、その声も大好きで、ずっと抱きしめていたかった。
でも、その日々が続けば続くほど、不安に押しつぶされそうで「本当に〝私〟のことが好きなのか」と何度も考えていた。
それに押しつぶされそうになって、夏に会うにしても一回連絡を取るのをやめて、彼に心をかき乱されないようにしてからではないとダメだと思った。
そして「電話できる?」と連絡をした。
夏まで待ってと言われて正直嬉しかった。
でも、その反面、信用できないって正直思ってしまう。
あなたがどう言うつもりでいるのかもう一度ちゃんと話したい。
傷つけられるのが怖いと思ってしまう。
こんな取り留めもない内容を話した気がする。不安に我慢できなくなって連絡しただけだったから、少々意味の分からない事も話していた。
ただ、私の胸の内を知って欲しくて。本当はずっと期待していて、それを裏切られたらって不安だらけで。
「こうやって言ってくる所とかが、重くて嫌いだった。夏に戻りたいって思ってたけど、こう言われると違うなって思う。」
彼の返答はこれだった。
なぜ、こんなにも彼は私を傷つけるのだろう。
なぜ、涙を流すのはいつも私なのだろう。
なぜ、私が彼を思う気持ちは伝わらないのだろう。
多分私は、彼に
好きって気持ちは本物だし、夏まで待っててなんて卑怯なことを言ってごめん。でも好きなんだ。
そう言って欲しかったんだと思う。
ただ、ずるい彼でもいいから、好きだと言って欲しかった。
私だけは、いつも信じていることを彼には分かって欲しかった。
でも、私が離せなかった手を、彼はいつでも離せるのだと分かった時に、涙が止まらなかった。
多分、私も彼のことを信じていると言いながら、また嫌いになられた時には、きっと今以上に傷ついてしまう、それが本当に本当に怖かったのだと思う。
でも、少しだけ成長できた私なら彼とまたうまく恋愛を続けていけるんじゃないか、なんて。
彼もそう思ってくれてるんじゃないか、なんて。
結局は、自分が可愛かったのかもしれない。
「じゃあもう連絡やめよっか。」
最後の最後の賭けだった。
「うん。」
あなたの「もう悲しませることしないよ。」ってあの言葉、本当に嬉しかったよ。本当に信じてたよ。
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