雑談|1|

最近はNONSTYLEのYouTubeを観て笑っている。新しいひとを知らないというものあるけど、ごく稀にテレビをつけても笑えない。もともとテレビとはテンポが合わない性質のようだ。

パントマイムでわたしにいろんなものを想像させてくれる石田さんと、石田さんの少々難解なそれに「雑炊を仕上げるな!」と解答を叩きこむ井上さん。石田さんなにか作ってる動きだな?なんだろうな?ってワクワクしてるところへ、井上さんのツッコミで「ああっ!締めの雑炊か!」でひと笑い、「卵といてる動きだったんだ!」ってじわじわにやにやする。(NONSTYLEチャンネル「取り調べ」より)

YouTubeのチャンネルではネタのあとにオフトークが付いてたりして、ネタについて裏話をしてくれたりする。電話をしている素振りのあるネタでは左右のどちらの手で耳当てるかまで考えているなんて、ただただ笑っているわたしは想像もしてなかった。思ったよりお笑いって競技だ。本当にかっこいいと思う。

千鳥さんとかラバーガールさんとかが好きでそれなりにお笑い好きだと思っていたけど、途中ではんにゃさんとか2700さんとか、わたしにはよくわからないタイプのネタが流行り始めてお笑いが好きじゃなくなった。それから今までずっと離れていたけど、離れるべきはお笑いじゃなくてテレビだったのかも。

笑いのツボはたぶん成長や経験に伴って変わっていくと思う。今見たら笑えるんかなあ。

テレビでは細かに尺が決まっていて、1分で笑いを求められたりしたくないネタをおかわりされたりする。わたしたち観客はその短い時間で彼らをおもしろい、つまらないと判断しなければならない。そんなのテレビ局のキャスティング権のあるひとと感性が合わなかったらおしまいだ。

ひとつ、この雑談をしようと思った原因がある。NONSTYLEさんの「コンパ」というネタで言及されているダウンタウン松本さんの発言だ。お笑いの業界ではずいぶんとえらい立場いるようにお見受けするけど、正直ダウンタウンさんのお笑いをおもしろいと思った試しがない。好みの問題だから、世間でどんなに評価されていてすごい人であろうが関係なく、わたしが笑えなかったらそれがわたしのとっての結果だ。わかってないと言われる筋合いはない。笑ってなんかやらないぞ、という気持ちで観たことなどないのだから。

「コンパ」ではキスする前にリップクリームを塗るというボケがあったのだけど、どうも「小道具使うの禁止」という松本さんの発言により使わなくなったのだそう。NONSTYLEさん自身がおもしろおかしくネタにしているのだからそれでいいのだろうし、道具がなくてもおもしろいというのは技量もあるんだろうけど、でも全然おもしろくない松本さんにおもしろいNONSTYLEさんのネタを改変されたのが、わたしはなんとなく不服だ。

あってもなくてももちろんおもしろかった。でも、松本さんてそんなすごいの?って松本さんで笑えないわたしは思ってしまうわけだな。

でもNONSTYLE井上さんが「井上の被害妄想」で言ってたように、ツッコミのテクニックやボケの秀逸さに感心するより「そんなこと考えるぐらいなら笑え!シンプルに!」に尽きる。

少なくともわたしが受け取ることは、笑ったか笑ってないかなんだよね。

NONSTYLEさんで声をあげて笑う、テレワークなのであった。