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試写会『マイスモールランド』アフタートークレポート(登壇:川和⽥恵真監督)

※本記事は2022年4月に参加した試写会レポートになります。


あらすじ

あらすじ:クルド人の家族とともに、生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳の少女、サーリャ。少し前までは同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた。ある日、難民申請が不認定となり、家族の日常が一変する。埼玉に住むサーリャは、在留資格を失った今、バイトをして、大学に進学し、東京にいる友人と自由に会うこともできない。日本に居たいと彼女が望むことは“罪”なのだろうか――?(引用:Filmarks

アフタートーク

試写会では監督/川和⽥恵真氏、主演/嵐莉菜氏、出演/奥平大兼氏が登壇しました。制作エビソードを中心にアフタートークをレポートします。

オーディションでの質問

オーディションには様々なミックスルーツを持つ人たちが集まった。センシティブな質問ではあると思いつつも、監督は『自分はどこの国の人だと思う?』という問いをした。

主演/嵐莉菜の起用

前述のオーディションの質問をうけ、色々な想いを少し戸惑いながら回答している嵐莉菜の姿がヒロインのイメージに重なって起用になった。

主人公のバイト仲間/奥平大兼の起用

監督曰く、良い意味でフラットなモノの見方をするというか、すごくピュアなところが役にピッタリだと起用された。

撮影前のワークショップ

撮影前に出演者・スタッフにてワークショップを開催し、ミックスルーツの人の想いや経験をディスカッション。そこで話した内容の一部を取り入れられて脚本が完成。ミックスルーツの他にも役者自身(=奥平氏)の趣味がそのまま役柄の趣味になるなど作品に活かされた。奥平氏も「等身大の自分と近い状態で演じられた」と仰ってました。

撮影時に印象に残ったエピソード

某シーンで主人公が泣くのだが、カットがかかったあとに監督も号泣してて、監督曰く「このシーンのためにこの作品を撮ったんだろうな…」と思ったとのこと。そして二人でハグしあったんだそう。

試写会アフタートークレポートは以上になります。
本作品は昨年2022年に公開された映画になります。最近はクルド人や難民に対する関心が高まっていると思います。自分はこの作品でクルド人への印象が変わりました。高校生の主人公の視点で描かれた本作品をぜひご覧になってもらえたらと思います。

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